
福岡県と県内外のIT(情報技術)企業で組織される「福岡Ruby(ルビー)ビジネス拠点推進会議(F-Ruby)」が中心となり、2月27日、福岡市で「フクオカRubyフォーラム2009」を開催した。国産のコンピュータープログラミング言語「Ruby」を使った産業振興を目的としたものだ。初の開催となる今回は、ソフトウエアエンジニア鵜飼文敏氏とRubyの生みの親まつもとゆきひろ氏による講演が行われた。また、「フクオカRuby大賞」の表彰式もあり、韓国に拠点を置く国際的な気象の研究機関アジア太平洋経済協力気候センター(APCC)に属する開発チームの作品が大賞に輝いたほか、福岡県大野城市、東京都三鷹市の企業、米国の個人が優秀賞を受賞した。
フクオカRubyフォーラム2009
産学官でRuby産業振興
盛り上がる福岡Rubyビジネス

福岡県では産学官が連携してRubyビジネスを盛り上げている。県は2008年8月、県内のIT企業を中心にRubyに関する全国初の産学官連携組織「F-Ruby」を設立、東京に本社を置く大手ユーザー企業も顧問として多数参画している。また同年9月には、福岡県やIT企業、九州大学、福岡市、飯塚市などのメンバーによる一団が米国のシリコンバレーとシアトルにあるIT企業などを訪問し、Rubyビジネスについて交流を図った。
さらに同年12月には福岡市東区の九州産業大学で、九州初のRubyプログラミングの祭典「九州Ruby会議」が開催され、技術交流を目的に九州中からRuby技術者が集まった。
福岡県は同フォーラムをはじめとしたさまざまな活動で今後もRubyビジネスの発展を積極的に後押しする予定だ。
フクオカRuby大賞
国際色豊かな受賞作品


今年度創設された「フクオカRuby大賞」では、まつもとゆきひろ氏を審査委員長に迎え、Rubyで開発された優れたコンピュータープログラミング作品を2008年11月から09年1月まで募集した。国内58件、米国、英国など海外7カ国から20件、計78件の応募作品の中から大賞一点、優秀賞三点を選び、さらに地元福岡県内の作品から奨励賞三点を選出した。プログラミング技術の優劣だけでなく、開発したソフトウエアや取り組みの社会的影響、技術的視点、普及に与える影響の観点から評価を行った。
まつもと審査委員長は「応募作品全体に、知恵を分かち合い、向上した生産性を活用して社会問題を解決する姿勢が見られた。どの作品も素晴らしいが、中でも『CLIK』は、商用利用でなければ情報を無償で提供するオープンな姿勢なども際立っており、審査では満場一致で大賞に選出された。結果を見ると国際色豊かな受賞者が並んだ」と話した。
- フクオカRuby大賞
- 大 賞
- 「Climate Information Tool Kit(CLIK)」
アジア太平洋経済協力気候センター(韓国)
- 優秀賞
- 「9Arrows」
ナインアローズ(福岡県大野城市) - 「まちづくり百科 Ruby図書館情報システム」
まちづくり三鷹(東京都三鷹市) - 「Puppet, Systems Building Systems」
ルーク・ケーニーズ(米国)
- 奨励賞
- 「CPFCS(細胞培養工程管理システム)用測定機器中継システム」
正晃テック(福岡市) - 「安全安心PTA連絡メールシステム AIMS(ミテルちゃん、マモリちゃん)」
MOTO:TAKER(モトテーカ)(福岡市) - 「大学向け電子ポートフォリオシステムの開発 ~主体的に行動する人材を育てるために~」
ハウインターナショナル(福岡県飯塚市)
- 【審査員】
- 審査委員長 まつもとゆきひろ ネットワーク応用通信研究所フェロー
- 審査委員 西岡雅敏 福岡Rubyビジネス拠点推進会議会長
最首英裕 Rubyビジネス・コモンズ会長
齊藤春海 野村総合研究所 情報技術本部長
田島 篤 日経ソフトウエア編集長
田中和博 九州工業大学情報工学部長













