ポンペイの壁画展

2017/4/15~6/18

福岡市博物館

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 光あふれる地中海に面し、古代より風光明媚の地として知られた南イタリア・ナポリ近郊の町ポンペイ。最盛期には約2万人が暮らしていたといわれるポンペイの町は、紀元後79年、ヴェスヴィオ山の噴火により悲劇的な終焉を迎えます。ヴェスヴィオ山の南側に位置するポンペイは、一昼夜降り続いた火山灰と、その後押し寄せた火砕流により、逃げ遅れた数千人の人々とともに時代を瞬時に閉じ込め、永い眠りにつきました。
 1748年にポンペイの発掘が始まると、深さ5メートルの地中から出現した古代の町に、人々は大きな衝撃を受けます。2000年前とは思えないほど整った街区とインフラ設備、大きな邸宅に遺された美術品や壁画の数々は、古代ローマ帝国の繁栄と、そこに暮らした人々の豊かで快適な生活を伝えるものでした。
 ヴェスヴィオ山周辺地域では、ポンペイやエルコラーノ(当時のヘルクラネウム)など、いくつかの町が一瞬にして埋没したことで、住宅や農園別荘、公共建築、宗教建築という異なった機能を持つ建物の壁画(絵画)が、同時に残されることとなりました。2000年に近い時空を超えて古代の絵画を実感できる、まさしく「古代絵画館」といえます。

 ナポリとポンペイのほぼ中間、ヴェスヴィオ山の西側に位置するエルコラーノ(ローマ時代のヘルクラネウム)は、町の規模は小ぶりながら、「もうひとつのポンペイ」と呼ばれる重要な遺跡で、ポンペイとともに世界遺産に登録されています。紀元後79年の噴火当時、ポンペイに火山灰や火山礫が降り積もったのに対し、エルコラーノは一気に押し寄せる火砕流で、建造物の木製の梁がそのまま炭化して残るほど、瞬時にして埋没しました。実際、18世紀のポンペイの発掘も、1709年にエルコラーノの井戸を掘っていた農夫が偶然遺跡の一部を発見し、それが40年後のポンペイ発見につながったとされています。ポンペイ以上に贅沢な建物が多く、多くの富裕層が住んだと推測されるエルコラーノ。本展のハイライト、皇帝を祀る建物から発掘された、奇跡のように美しい壁画3点もエルコラーノからの出土です。

 世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物であり、現在を生きる我々が過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産。国連教育科学文化機関(ユネスコ)により認定されます。世界遺産は2016年1月現在、1031件(文化遺産802件、自然遺産197件、複合遺産32件)を数えます(国連教育科学文化機関ホームページより)。
 イタリアは世界遺産保有数51か所を数え、中でも1997年に認定された「ポンペイ、エルコラーノ、トッレ・アヌンツィアータの遺跡地域」は、世界で最も有名な世界遺産のひとつです。

会期
平成29年(2017年)
4月15日(土)~6月18日(日)
会場
福岡市博物館
〒814-0001福岡市早良区百道浜3丁目1-1
TEL:092-845-5011
FAX:092-845-5019
休館日
月曜休館
開館時間
9時30分~17時30分(入館は17時まで)
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《赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス》(部分)後1世紀 ナポリ国立考古学博物館蔵  ©ARCHIVIO DELL’ARTE - Luciano Pedicini / fotografo | ポンペイ遺跡 (C) Fototeca ENIT, photo: Gino Cianci 写真提供:イタリア政府観光局 | エルコラーノ遺跡の内部©Fototeca ENIT photo: Gino Cianci 写真提供:イタリア政府観光局|エルコラーノ遺跡の町並み©Fototeca ENIT photo: Gino Cianci 写真提供:イタリア政府観光局

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