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連載/新たな挑戦(下)決意 上位目指し一致団結
「第50回西日本各県対抗九州一周駅伝競走大会」(西日本新聞社、九州陸上競技協会など主催)は2日午前10時、長崎市の平和公園をスタートする。上位浮上の足がかりをつくろうと、ベテランと若手が一丸となって72区間、1069・5キロのコースで、10日間にわたる熱い戦いに挑む。県代表選手24人に決意を聞いた。
(選手名の下の数字は出場回数)
(この連載は熊本総局・田中玲子が担当しました)
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▽豊岡知博主将(15)(九州柳河精機) 全員が一生懸命にタスキをつないで、上位を狙う。
▽下川修武選手(13)(ラララ) ベテランの走りをして、長崎との差を縮めたい。
▽古木秀明選手(9)(本田技研熊本) 与えられた区間をしっかり走りたい。
▽隅川孝洋選手(9)(九州柳河精機) 気合を入れ直し、区間賞を取る走りをする。
▽宮本龍治選手(6)(本田技研熊本) 1回目の出走から全力疾走で頑張りたい。
▽橋本保徳選手(6)(九州柳河精機) 自分の任された区間をきっちり走りたい。
▽高原竜太郎選手(6)(NEC九州) 区間賞を取るぐらいの気迫で臨む。
▽村里綾選手(5)(本田技研熊本) 今夏の高地トレーニングの成果をきっちり出したい。
▽宮崎祐行選手(4)(合志技研) 最年長として高校生らの手本になるような走りをしたい。
▽瀧山敬三選手(4)(芦北町役場) あまりよくなかった昨年の分を取り戻したい。
▽松本剛選手(3)(本田技研熊本) 与えられた区間をしっかり走り抜く。
▽原田祐治選手(3)(NEC九州) 宮崎の強者渡辺共則選手と当たって、ぜひ勝ちたい。
▽丸尾純慈選手(3)(本田技研熊本) 地元の熱い期待にこたえられるような走りをしたい。
▽東勝博選手(2)(本田技研熊本) 県代表として恥ずかしくないような結果を残したい。
▽佐藤英昭選手(2)(九州柳河精機) 自分の力を試すつもりで、精いっぱい走る。
▽北村弘樹選手(3)(九州柳河精機) 初めての初日1区。いい走りで流れをつくりたい。
▽志柿賢一選手(2)(NEC九州) 後悔しないように、持てる力を出し切るだけ。
▽大場祐哉選手(2)(NEC九州) チームのためにいい記録を狙い、区間賞も取ってみたい。
▽古庄喜充圭選手(2)(本田技研熊本) 昨年いい走りができなかった。今年は頑張る。
▽沖田祐一選手(1)(県スポーツ振興事業団) 緊張せずに、自分なりの走りを心掛けたい。
▽坂田功志選手(1)(本田技研熊本) 故障で走れなかった昨年の分まできっちり走る。
▽森下隆司選手(1)(九州柳河精機) みんなに迷惑をかけないような走りをしたい。
▽椛島拓馬選手(1)(九州柳河精機) 両親の前を走る予定なので、ひたすらに思いっ切り走る。
▽高井嘉樹選手(1)(九州柳河精機) 今までのうっぷんを晴らせるよう、力を出し切る。
[ 2001/11/01 熊本県版掲載 ]

県勢4位浮上へ闘志 九州一周駅伝選手団が結団式「一生懸命タスキつなぐ」
 11月2日に長崎市をスタートする「第50回西日本各県対抗九州一周駅伝競走大会」(西日本新聞社、九州陸上競技協会など主催)に出場する県選手団の結団式が30日、熊本市の水前寺競技場会議室で行われ、県代表の選手たちが、大会での健闘を誓い合った。
 式では、長谷川孝道・熊本陸上競技協会会長が「これまで培ってきた力を十分発揮して、一つでも上を狙うつもりで頑張ってください」と激励。選手を代表し、豊岡知博主将が「日ごろ鍛えた肉体と精神を存分に発揮し、一生懸命タスキをつなぎます」と宣誓した。
 昨年は3年連続の5位に終わり、今大会では4年ぶり4位浮上を目指す県選手団。光永功総監督は「若手の成長を力強く感じる。一人ひとりがベストの状態で第一歩を踏みだしてほしい」と話している。
 県選手団は1日午前、同市のJR熊本駅を出発、同日午後、長崎市大黒町のホテルニュー長崎で開会式に臨む。
[ 2001/10/31 熊本県版掲載 ]

連載/新たな挑戦(中) 攻略 若手とベテラン連携
 県代表選考会で、連覇を達成した原田祐治選手 =9月24日、城南町「鉄人のあかしを残したい。走りたいがため、まだまだ頑張る」。9月24日の県代表選考会で、本県チーム最多の15回目の出場を決めた34歳のベテラン豊岡知博主将(九州柳河精機)は、きっぱりと言い切った。
 ■記録に挑戦続け
 レース当初の気温は24度。折り返し地点では30度近くになる暑さの中、豊岡主将は17位でゴール。前田節夫監督(42)は「昨年は11位だったが、決して豊岡選手の力が落ちたわけでなく、若手の力が伸びている証拠」と分析する。
 豊岡主将のこれまでの出走回数は51回。今年は3回出走する予定だ。「60回走るのが目標です。あと3年は現役を続け、これまで9回とった区間賞も二けたにのせたい」と意欲的だ。
 もう一つ目標がある。レースで走った距離の累計は730キロ。本県の最長距離は830キロだ。「記録を破るまで決して陸上はやめない」。ベテランは、レースの要所を締めつつ、大きな記録に挑戦し続ける。
 ■マラソンで自信
 全72区間のうち、20キロを超えるコースは3区間。そのうち2区間を任されるのが出場5回目で伸び盛りで23歳の村里綾選手(本田技研熊本)だ。
 「中距離で伸び悩んでいた。ランナーとして進むべき方向が見えず、自分を変えたかった」。村里選手はこんな思いを抱き、昨年2月に延岡西日本マラソンに出場した。初挑戦ながら、2時間15分11秒で3位入賞。米国で約1カ月の高地トレーニングをへて、今年9月にはベルリンマラソンに挑み、2時間16分57秒の記録を残した。
 フルマラソンを経験した村里選手は「長距離に対する自信がついた。高地での走り込みの成果を、ぜひ今大会で生かしたい」と話す。
 ■全員がエース自覚
 「駅伝は前半で、流れが決まってしまう。10日間の初日をどう乗り切るのか。全員がエースの自覚を持って、目標タイムをさらに20秒ずつ縮めることができれば、4位奪還もできるはず」と光永功総監督(64)。
 県代表選考会で連覇を果たした原田祐治選手(NEC九州)は初日から登場し、計4回出走する予定。橋本保徳選手(九州柳河精機)、北村弘樹選手(同)、東勝博選手(本田技研熊本)らも、同じ20代半ばの若手選手で、初日の活躍に期待がかかる。
 原田選手は「チームワークは、どこにも負けない。チームに勢いをつけるような走りをしたい」と、若手としての責任を自覚する。
 若手がレースの流れをつくり、ベテランが勝負どころで力を発揮する。若手とベテランがうまくかみあった展開ができるのか、4位奪還を実現するための大きなポイントだ。受け継がれるタスキには、選手一人ひとりの熱い思いが込められている。
[ 2001/10/31 熊本県版掲載 ]

連載/新たな挑戦(上) 結束 新ユニホームで奮起
 熊本市の県民総合運動公園・補助競技場で、調整に励む県選手団。右から5番目が宮崎祐行選手郷土の熱い期待をタスキに込めて晩秋の九州路(全72区間、1069・5キロ)を駆け抜ける「第50回西日本各県対抗九州一周駅伝競走大会」(西日本新聞社、九州陸上競技協会など主催)が11月2日、長崎市をスタートする。本県チームは昨年まで、3年連続5位の不本意な結果にとどまっている。4年ぶりの4位奪還を目指し、上位の一角に食い込むための足掛かりを築くことができるのか、新たな決意を抱く選手たちを紹介する。
 ■タスキ渡したい
 「35歳の自分だってまだまだやれる。チームを何とかしたかった。自分の頑張りを見てほしかった」。本県チームの最年長、宮崎祐行選手(合志技研)は、6日の最終選考レースで7年ぶり4回目の出場を決め、こうつぶやいた。
 昨年3月末、県の陸上長距離界を長年支え、九州一周駅伝にも多数の選手を出してきた九州産交陸上部が休部。本県チームが頼りとした選手たちの多くは、他県の実業団チームに移籍した。4位奪還どころか5位の維持も厳しいチーム事情…。今年も昨年と同様の状況が続いていた。「チームをもり立てる手伝いはできないか」。宮崎選手は、再び一周駅伝への挑戦を決意した。
 宮崎選手はここ四年、秋季国体に山岳競技の県代表選手として出場、一周駅伝から遠のいていた。が、今年8月、国体の強化練習の一環として参加した富士登山駅伝に、一周駅伝参加を目指していた豊岡知博主将(九州柳河精機)、隅川孝洋選手(同)、沖田祐一選手(県スポーツ振興事業団)を誘った。
   次々と受け継がれていったタスキ。「仲間ともう一度タスキリレーがしたい」。宮崎選手は、タスキをにぎりしめたとき、本気でそう思った。
 ■4位奪還へ向け
 今年、本県チームに初めてユニホームがそろった。“火の国・熊本”をイメージし、背中には「阿蘇」のイラストをあしらった真っ赤なユニホームだ。
 昨年まで、本県チームにそろいのユニホームはなく、実業団などそれぞれが所属するユニホームを着ていた。就任2年目の光永功総監督(64)は昨年の開会式で、ふぞろいのユニホームに、大きな柱が抜けた本県チームの置かれた状況をダブらせた。早速、熊本陸競協に働きかけ、1年後に念願はかなった。
 26、27の両日、熊本市の県民総合運動公園で行われた合宿でユニホームが選手たちに披露され、拍手が渦巻いた。
 「このユニーホームで思いを一つにしよう。心新たに、県を代表する選手としての意識を持とう」。光永総監督は選手たちを前に「4位奪還」への奮起を促した。
 ■実績でアピール
 4位を争っていたライバルの長崎県は前回、順位を一つ上げて3位。しかも本県チームとは10日間の累計で42分55秒という思わぬ大差だった。「県全体で取り組まないと、思うような順位には届かない」と、光永総監督は唇をかんだ。
 「長崎は三菱重工などの企業にトップランナーがそろい、県も強化費の助成をしている。だが、熊本は実業団をめぐる状況は厳しい。もっと多くの教員に走ってもらうなど、県をはじめとした行政の支援が選手層を厚くするかぎ」。光永総監督は、本県チームの走りを間近に見てもらおうと、今大会の先導車に県教育長の乗車を依頼したが、日程の都合でかなわなかった。
 「4位への挑戦」。選手強化の支援体制づくりをアピールするためにも選手一人ひとりが胸に抱く目標だ。

[ 2001/10/30 熊本県版掲載 ]

監督の声 光永功総監督
 「メンバー的には苦しいが、5位は死守したい。若い力が育っているので楽しみな面もある。県代表としての自覚を促すため、ことしからそろいのユニホームを開会式から着用し、レースに臨む。例年以上に気合の入った走りを見せたい」
[ 2001/10/27 運動面掲載 ]

監督イチ押し 第50回九州一周駅伝=熊本・原田祐治(NEC九州)
「九州一周駅伝では調子が出る」という原田祐治
執念 〜孤独の中で培った調整力〜
熊本の原田祐治(24)も九州一周駅伝の舞台に立つことに執念を燃やした一人だ。
熊本県・天草の河浦高を卒業し1996年、NEC九州に入社。猛練習したが初出場になかなか手が届かなかった。4年目の99年春には右太ももの肉離れで苦しんだ。一人での練習。だが、これがプラス効果を生む。「マイペースの練習が幸いした。体がよく動くようになった」。この年の秋に念願の九州路初出場を果たした。連続出場の昨年は県の1次予選で1位、今年は1、2次予選ともトップで周囲を驚かせた。
練習量の豊富さが強くなる要件に違いない。ところが原田はちょっとユニーク。「僕はがんがん練習し追い込み過ぎると、疲労が抜けにくくなるタイプ。だから、量を抑え気味にして効果を上げるよう工夫している」という。「暗くなっての練習やジョッグをうまく織り込む」ことなどがその手法のようだ。
九州路での目標は「区間賞を取ることと、宮崎の強者の渡辺共則さん(旭化成)を破ること」と強気だ。九州一周駅伝では過去7区間走り、渡辺と3度当たっている。昨年の最終日1区(15・2キロ)は46分29秒で駆け抜け7秒差負け、といい勝負をした。
原田は河浦町久留の実家に時々帰る。山があり海も近い。夕暮れのころクロスカントリーに汗を流す。「ふるさとの人々が声を掛けてくれるのも励みになる。身も心もリフレッシュできる」という。
そして実家にいる兄が大きな支え。中学、高校と中距離走が強かったが家業を継ぐため陸上をあきらめ、弟に期待をかけている。原田が入社後伸び悩んだ時も元気づけてくれた。
九州路初出場の時から、兄がくれたはちまきを腰に巻いて駆けている。“負けてたまるか”と書いてある。「今年も兄の分まで頑張る」という原田は「僕は九州一周駅伝になると自分でも驚くほど調子が上がる。九州路はおもしろい」と笑顔を見せた。(井上明敏)
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▽光永功総監督 高校時代は全く無名の選手だった。昨年末に足首、この夏も腰を痛めたと聞いていたが、実によく走れるように仕上げてきた。調整力にすぐれているようだ。予選会は昨年に続き今年も優勝。急成長ぶりに驚いている。期待の中軸選手だ。
[ 2001/10/17 運動面掲載 ]

県代表26人決まる 熊本市で選考レース 初出場は5人 九州一周駅伝
九州一周駅伝の最終選考レースで疾走する選手たち
11月2日から同11日までの10日間の日程で行われる「第50回九州一周駅伝競走大会」(西日本新聞社など主催)の県代表を決める選考レースが6日、熊本市の水前寺競技場であり、県代表選手26人(うち補欠2人)が選ばれた。
選考レースには30人が出場し、トラック一万メートルで順位を競った。レース後の選考会では、今回の成績と9月下旬に城南町であった「10マイルロードレース」の結果をもとに、初出場の5人を含む県代表選手を選んだ。
九州一周駅伝大会は11月2日に長崎市をスタート。熊本入りは4日。11日に福岡市でフィニッシュする。
県代表は次の通り (敬称略)
【選手】九州柳河精機=豊岡知博、隅川孝洋、佐藤英昭、北村弘樹、橋本保徳、森下隆司、椛島拓馬▽NEC九州=原田祐治、小林幸太、高原竜太郎、志柿賢一、大場裕哉、高井嘉樹(補欠)▽本田技研熊本=古木秀明、宮本龍治、山下善嗣、松本剛、東勝博、村里綾、丸尾純慈、坂田功志、古庄喜充圭(補欠)▽ラララ=下川修武、合志技研=宮崎祐行▽熊本スポーツ事業団=沖田祐一▽芦北町役場=龍山敬三
【監督】総監督=光永功▽監督=村山浩敏、山口和弘、東稔、前田節夫、久保田茂
[ 2001/10/10 熊本版掲載 ]

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