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■あすから九州一周駅伝 第1陣が長崎へ出発 ![]() 2日に長崎市をスタートする第50回九州一周駅伝競走大会(九州陸協、西日本新聞社など主催)で21連覇を目指す県チームの第1陣が31日、延岡市を出発した。 出発したのは、県チームの主力となる佐藤信之選手ら旭化成の選手8人と、宗茂総監督ら監督陣。選手はJRを利用して福岡市経由で、監督陣は乗用車で長崎市へ向かった。佐藤選手は「北京国際マラソンの後なので、どれだけ走れるかわからないが、連覇に貢献できるようにいい走りをして、次のマラソンにつなげたい」と語った。 県チームは大会6日目(7日)に宮崎入り、同7日目の8日に延岡入りする。 [ 2001/11/01 宮崎県版掲載 ]
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■連載/V21への疾走(下)総合力 「食らいつく走りを」 宗茂総監督に聞く 第50回九州一周駅伝競走大会は2日、長崎市をスタート、10日間の熱戦の火ぶたを切る。10月23日から27日まで綾町で行われた強化合宿で県チームは予定通りのメニューを消化、選手たちは順調な仕上がりをみせている。だが、宗茂総監督(48)は「例年になく厳しいレースになる」という。選手として15回、監督として今年14回目。通い慣れたはずの九州路1069・5キロではある。が、世界一長い駅伝を制するのは、20連覇を達成した「王者」といえども、やはり気が抜けない。21連覇に向けた抱負などを聞いた。 ◇ ◇ ―選考会を終えて、チームの状態はどうか 故障を抱えた選手や調子の上がっていない選手が多くまだ万全とはいえないが、大会に向け少しずつ登り調子になっている。 ―中心戦力と考えているのは 山本佑樹 永田宏一郎、瀬戸口賢一郎、小島忠幸、佐藤智之、佐藤信之が主軸になるだろう。それと、今年入った元田幸祐、井手慶には、勢いのある走りを期待している。彼らがどれだけ区間賞を取るかが楽しみ。若い選手が上を突き上げるような走りを見せて、チームの起爆剤になってほしい。地獄を見るように苦しい九州一周駅伝は、若い選手にとって勉強の場。長丁場で、いかに自分のコンディションを整え、走りきるかを学ぶいい機会だと思っている。 ―ライバルとなるのは 平均的にレベルの高い福岡、エース級の選手がそろっている山口、最近力をつけてきている長崎と、例年以上にどこにも気が抜けない。特に、長崎に前半リードされると手ごわい相手になる。今までは、それでも追いつけていたが、今年の長崎は勢いがあるから追いつけないままに終わる可能性も高い。厳しい戦いを覚悟している。 もう一つ、最大の敵は「暑さ」。日中はかなり気温が上がり、故障者が出る恐れもある。暑さに打ち勝つ体力と任された区間は、自分の仕事をするという責任感が必要になってくる。 ―選手にどんなレースを期待しているか この4年間、10日間連続日間首位の完全勝利を続けている。ということは、4年間、負けたときのきつさを味わっていないということ。だから、初日は必ず勝って、精神的な疲労を残さないようにしたい。勝つのと負けるのでは選手の疲労度が全然違う。勝負は最初の3日間。ここをきちっと押さえて走れば、うちは乗る。そのためにも負けるときは最小限で、勝つときには一気に差を広げて突き放す、という姿勢でとことん食らいついていく走りを見せてほしい。 冬のロードシーズン最初の大会を勝って終わり、その後のレースの弾みにしたい。 (この連載は宮崎総局・竹森規子が担当しました) [ 2001/11/01 宮崎県版掲載 ]
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■連載/V21への疾走(中) 厚い層 チーム支えるベテラン 21連覇を目指す県チームにとって、最大の気がかりは中核2選手の欠場だ。昨年、2人で8区間走り、計7個の区間賞を獲得した三木弘選手(26)と入江承司選手(24)が故障で出場を見送った。「2人が入ればチームがワンランク上がる。この影響は大きい。エースといえる選手もいない」。宗茂総監督も、中核をになってきた選手の“不在”に、厳しい戦いを覚悟している。だが、陸上のエリートが集まる旭化成の選手を中心とする県チームは、十分な実績と経験を積んだベテラン勢がエース不在をカバーする。 ■実績を支えに 中でも期待されるのは、今年夏の世界陸上選手権男子マラソンで、暑さとアップダウンの激しいコースに苦しみながらも8位入賞した森下由輝選手(30)と、8月の北海道マラソンに出場し、最高気温32度のレースを制した佐々勤選手(27)。天候次第では「暑さとの戦い」にもなる九州一周駅伝で2人がどんな粘りをみせるか楽しみだ。 一度は引退しながら、昨年の九州路に復帰。4回の出走をすべて区間賞で飾り、2度目の納戸賞を受賞した秋吉慎一選手(30)は、2月の延岡西日本マラソンで、自己新を出し、完全復活を印象づけた。「新たな自分の可能性を開くために、きっかけとなる大会にしたい」と意気込む。 同じ延岡西日本マラソンで優勝した岡本佳久選手(27)は「あれから走ることに対しての恐怖心が自信に変わった。レースができるようになった」と、チームの中核としての自負を示す。 ■駅伝から学べ 昨年のシドニー五輪では不本意な成績に終わったが、1カ月後の九州一周駅伝で3連続区間賞を獲得。見事な“復活ラン”を見せた佐藤信之選手(29)は「駅伝は心身を鍛え直し、自分の限界に挑戦できる」という。「コンディション作り、地力の養成、小手先では通用しない五輪に対応できる能力を養いたい」。佐藤選手にとって今回の九州路は、3年後のアテネ五輪につながるレースだ。 先日、今年限りでの現役引退と東洋大監督就任を発表したばかりで、本大会が現役最後のレースとなる川嶋伸次選手(35)も、駅伝に対する思いは人一倍強い。「九州一周駅伝は自分を追い込むことを教えてくれた。自分の粘り強い走りは駅伝で培った」 逃げる、追う、独走する―。10日間にも及ぶ九州一周駅伝では、変化に富んだ状況の中で、さまざまなドラマが繰り広げられる。短距離区間なら若手の勢いで勝つことができても、長距離の競り合いになると、ベテランの経験がものをいう。若手が激走し、中堅、ベテランが味のある走りで揺さぶりをかけ、エース不在を補う―駅伝王国・宮崎にとって、21連覇は決して難しくはない。 [ 2001/10/31 宮崎県版掲載 ]
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■連載/V21への疾走(上) 若い力 ライバル意識が刺激に 第50回九州一周駅伝競走大会(西日本新聞社など主催)は11月2日、長崎市をスタートし、10日間にわたって晩秋の九州路1069・5キロをたすきでつなぐ。“世界一長い駅伝”の号砲を待つ県チームは、21連覇を目指して最後の調整に入った。今回は50回目の記念大会。選手たちの意気込みもひとしお熱い。大会を前に県チームの戦力を分析した。■成長する新人 23日、綾町で行われた選手選考会。14キロのタイムレースで、昨年に続きトップになったのは、旭化成入社3年目の瀬戸口賢一郎選手(20)。2位は1秒3差で同期の佐藤智之選手(20)、3位には2年目の山本祐樹選手(24)が入った。 若手の健闘に、宗茂総監督も「『これは使える』と思った。若手がどれだけ区間賞を取ってくれるか楽しみ」と顔を緩めた。 瀬戸口選手は、1月の朝日駅伝で区間賞を2個獲得し、8月の九州陸上選手権一万メートルで優勝と、上り調子。「大会では(区間賞を)3つ取りたい」と意気込む。新人の井手慶選手(18)も、宗監督が「一番まとまった走りをしていた」と絶賛するできだ。 選考会ではいまひとつ振るわなかったものの「こんなルーキーは久しぶり」と宗監督が期待を寄せるのは、元田幸選手(18)。旭化成入社半年で、高校時代の五千メートルの自己ベストを6秒以上短縮するなど確実に成長している。 宗監督も「若手が互いに刺激し合い、いい意味でのライバル意識が生まれている」と、手ごたえを感じている様子だ。 ■復活への走り 長距離ランナーたちにつきまとうのは、けがや故障との戦いだ。右足の疲労骨折に泣かされていた新人の永田宏一郎選手(22)は、これまでの調整ですっかり回復。メンバー入りを果たし「今は走ることが楽しい。世界選手権、そしてアテネ五輪へつなげていけるような走りをしたい」と静かな闘志を燃やす。 昨年、初出場ながら区間新を含む2連続区間賞を獲得する活躍をみせた山本佑樹選手は、今年2月に右股(こ)関節の手術を受け、調子の戻らない日々が続いた。だが、今月20日の記録会で一万メートルの自己ベスト28分24秒61にほぼ近い結果を出したのに続き、選考会でも3位に食い込み「九州一周ではいい走りができそう」という。苦しみを乗り越えた笑顔に、復活への自信がうかがえる。 元田、井手、瀬戸口各選手ら勢いに乗るフレッシュな若手と、故障に苦しんだ永田選手や山本選手の復活―将来のエース候補たちが本大会でどんな力走をみせるか、宗監督の期待は大きい。日本の男子陸上界を引っ張る旭化成の選手を中心とした県チームにとって、今年の九州一周駅伝は大きな意味を持つ大会になるに違いない。
[ 2001/10/30 宮崎県版掲載 ]
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■監督の声 宗茂総監督 「例年以上に厳しい戦いになることを覚悟している。故障を抱えた選手や調子の上がっていない選手が多く、全体として元気がないのが気掛かり。若手や中堅の奮起を期待する。うちや福岡、山口に長崎を加えた“4強”の争いになるだろう」 [ 2001/10/27 運動面掲載 ]
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■監督イチ押し 第50回九州一周駅伝=宮崎・元田幸祐(旭化成)
野生児 〜島の自然で育まれた脚力〜粗削りだが伸びやかなフォーム。今春、宮崎県の旭化成に入ったルーキー、元田幸祐は走ることが楽しくてしかたがない。 鹿児島・奄美大島出身の18歳は、小さいころから足が速かった。“グラウンド”は島の豊かな自然。よく遊びにいった川は山の中にあり、自宅から自転車で30分、さらに30分走ってようやく到着する。そこで飛び込み、泳ぐ。体中のバネは遊びながら培われていった。今も練習後のクールダウンは、はだしで走る。「だって気持ちいいもん」。そんな“野性児”の夢は、マラソンランナーになってテレビ画面を独占することだ。 陸上部がなく、バレー部に所属していた中学時代は、バレーの試合と並行して陸上の大会にも出場。1位や2位の好成績を連発し、進学した鹿児島実高で本格的に陸上を始めた。3年生の昨年はインターハイ五千メートルで3位、国体五千メートルも7位。全国高校駅伝は花の1区で6位になり、チーム3位の原動力となった。 「陸上は楽しい。強くなったらいろんなところに遠征でいける。中学時代、島から出ることはないと思っていたけど、高校では試合や合宿で全国各地にいった。ことしの夏も陸連の合宿で北海道へ行き、有名な犬伏さん(シドニー五輪マラソン代表)に会えた」 実業団に入って半年。五千メートルの自己ベストは14分7秒01と、高校時代の記録を6秒以上短縮した。夏の九州選手権五千メートルでは14分7秒65の大会新で優勝。陸上経験が浅いため、スピード練習やインターバル練習、距離走などの意味、試合や練習に臨む心構えなども積極的に先輩たちから吸収している。 九州一周駅伝で21連覇を目指す宮崎。「先輩から地獄の10日間と聞いているけど、楽しみ。相手に負けない走りがしたい」と初の九州路をにらむ。旭化成の練習にも慣れ、9月に茶色に染めた髪。「サルみたいになっちゃって…」と頭をかいた。(手島 基) ◇ ▽宗茂総監督 練習の成果をそのまま試合に出せる選手で、安心してみていられる。こんなルーキーは久しぶりだ。陸上経験が浅く、これから伸びる可能性を秘めているのも魅力。九州一周では地獄を味わうだろうが、持ち味の積極的な走りをしてほしい。 [ 2001/10/16 運動面掲載 ]
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