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■連載/熱走新世紀(下) 雪辱 躍進賞へチーム一丸 ■実業団との戦い 「相手が実業団選手でも頑張れば勝てる。自分を信じ、集中して1人ずつ追い抜いた」。県代表選手18人が参加した今月20日の佐賀市陸上競技協会の五千メートル記録会。福田正宏選手(29)=武雄市立武内小教諭=は、福岡県から参加した安川電機などの選手と競り合い3組トップでゴール。記録も14分54秒と4年ぶりに自己記録を更新し、大きな手ごたえをつかんだ。記録会では、福田選手のほか、菊池隆文(23)=唐津市社会福祉協議会、山田真(27)=戸上電機製作所、東島祐二(27)=白石消防署、外尾潤一(28)=戸上コントロール=ら県チームの主力選手が、あえて実業団選手のいる組にエントリー。全体では6人が自己最高を出し吉浦明総監督(51)=富士町教委=らを喜ばせた。 本番の舞台でも、実業団選手とどこまで勝負できるかがカギになる。 ■大学生がけん引 「駅伝は1区、2区の出足が大事。初日で波に乗りたい」。吉浦総監督は、初日の1区(長崎―東長崎、15・1キロ)と県内スタートとなる3日目の1区(佐賀―吉野ケ里、13・0キロ)に、初出場の永富和真選手(20)=東洋大=を起用する。 永富選手は鳥栖工高時代から活躍し、大学では一万メートルで29分台を出すなど、最近力をつけてきた。起用は「一つのかけ」(吉浦総監督)だが、永富選手本人は「箱根駅伝に向けて20キロや30キロの長い距離の練習を積んできた。スタミナはある」と自信を見せる。 昨年に続き出場2回目の大島伸選手(21)=久留米大=も好調だ。県代表選考会を兼ねた今月8日の佐賀10マイルロードレース大会で優勝、五千メートル記録会では県チーム1位の14分52秒で走った。 「序盤から飛ばして、後半粘る走りに切り替えてから結果が出るようになった。昨年の九州一周駅伝で、他県の強い選手と走った経験がプラスになっている」と充実ぶりを強調する。今大会では初日の2区(東長崎―諫早、18・0キロ)と4日目の1区(熊本―宇土、15・3キロ)を任される。 ■ベテランも奮起 大会は72区間の長丁場。永富選手ら大学生が戦列を離れる後半戦では、中堅・ベテランの力が必要になる。諸田雄一郎選手(33)=九州カートン=は3日目の7区(玉名―植木、14・6キロ)から登場。「実業団の選手は確かに強いが、駅伝では何が起こるか分からない。県代表になったからには粘り強く走りたい」と、足の違和感のために1区間の出場で終わった、昨年の雪辱に燃える。 28日、佐賀市の県総合運動場に集まった選手たちは「7位浮上」と、前年のタイムを縮めた3チームに贈られる「躍進賞獲得」を誓い、最後の合宿を締めくくった。九州一周駅伝半世紀の歴史の中で、4度にわたり宮崎、福岡に続く3位を獲得した強い県勢の復活を願う駅伝ファンは多い。 県民の期待がこもった青いたすきは、11月2日の号砲を合図に、九州の秋路へ旅立つ。 (この連載は佐賀総局・和田剛が担当しました) [ 2001/10/31 佐賀県版掲載 ]
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■選手団の横顔 上位目指し全力尽くす *(1)身長、体重(2)所属(3)出身校(4)出場回数(監督は選手時代を含む)(5)抱負 ▼吉浦明総監督(51)(1)167センチ、60キロ(2)富士町教委(3)佐賀商(4)28回(5)7位浮上と躍進賞を目指し総合力で戦いたい。 ▼水田和幸監督(48)(1)163センチ、62キロ(2)戸上電機製作所(3)佐賀工(4)23回(5)10日間の選手の体調管理に気を配りたい。 ▼宮崎聡監督(42)(1)172センチ、63キロ(2)日本管財(3)唐津西(4)19回(5)故障者が少ない。昨年以上の総合力を発揮したい。 ▼小西政徳監督(37)(1)156センチ、47キロ(2)玄海産業(3)唐津工(4)16回(5)新人に実力を出してほしい。7位と躍進賞が目標。 ▼高橋正秀監督(54)(1)174センチ、72キロ(2)金立土地改良区(3)佐賀商(4)10回(5)初出場選手など若手の可能性に期待する。 ▼岸川隆監督兼選手(36)(1)166センチ、54キロ(2)多久市教委(3)福岡大(4)13回(5)今持っている力を最大限発揮したい。 ▼田島時夫主将(33)(1)163センチ、51キロ(2)戸上電機製作所(3)白石(4)14回(5)職場や家族への感謝を忘れず頑張って走る。 ▼池田芳秀選手(35)(1)165センチ、53キロ(2)県警諸富署(3)鳥栖工(4)13回(5)昨年風邪で出られなかった分まで走りたい。 ▼末次信選手(31)(1)168センチ、54キロ(2)戸上電機製作所(3)福岡大(4)13回(5)自分のリズムを大切に強い意志で走る。 ▼高山俊浩選手(30)(1)170センチ、61キロ(2)戸上電機製作所(3)鳥栖工(4)11回(5)自分との戦いに勝つ走りをしたい。 ▼諸田雄一郎選手(33)(1)163センチ、48キロ(2)九州カートン(3)多久工(4)9回(5)任された区間をベストを尽くし走り抜く。 ▼秋丸直俊選手(32)(1)165センチ、55キロ(2)佐賀広域消防局(3)福岡大(4)8回(5)任された区間をきっちり走りたい。 ▼東島祐二選手(27)(1)180センチ、62キロ(2)白石消防署(3)鹿島実(4)8回(5)「今年は頑張った」と思える大会にしたい。 ▼山田真選手(27)(1)169センチ、54キロ(2)戸上電機製作所(3)鳥栖工(4)7回(5)体調をベストに合わせ、頑張るのみ。 ▼野田聖選手(24)(1)173センチ、60キロ(2)九州INAX(3)佐賀農(4)7回(5)初めて任される最長区間をじっくり走りたい。 ▼村田重隆選手(26)(1)168センチ、58キロ(2)戸上電機製作所(3)鳥栖工(4)6回(5)3年ぶりの九州路を楽しんで走りたい。 ▼福田正宏選手(29)(1)175センチ、56キロ(2)武内小教諭(3)福岡教育大(4)4回(5)任された区間を責任を持って走りたい。 ▼外尾潤一選手(28)(1)174センチ、59キロ(2)戸上コントロール(3)鳥栖工(4)4回(5)最後まであきらめずに頑張る。 ▼広滝紀雄選手(22)(1)170センチ、55キロ(2)戸上電機製作所(3)鳥栖工(4)4回(5)チームに勢いがつくような走りをしたい。 ▼野中慎一郎選手(24)(1)171センチ、55キロ(2)佐賀中部広域連合(3)高志館(4)3回(5)職場の応援を励みに10日間走り抜く。 ▼菊池隆文選手(23)(1)168センチ、55キロ(2)唐津市社会福祉協議会(3)福岡大(4)3回(5)1年間の努力の成果を発揮したい。 ▼山口俊二選手(29)(1)173センチ、58キロ(2)名村造船所(3)佐賀中央工(4)2回(5)全力で走りたすきをつなげたい。 ▼末次勇選手(26)(1)167センチ、50キロ(2)戸上メタリックス(3)鳥栖工(4)2回(5)自分の走りができるようにしたい。 ▼諸熊賀津也選手(21)(1)178センチ、61キロ(2)福岡大(3)唐津西(4)2回(5)実業団の選手に食らいついて昨年以上に頑張る。 ▼大島伸選手(21)(1)173センチ、59キロ(2)久留米大(3)白石(4)2回(5)自分の走りを貫いて上位を目指す。 ▼古賀勝弘選手(27)(1)170センチ、57キロ(2)武雄消防署大町分署(3)国士舘大(4)1回(5)今ある力を精いっぱい出して走る。 ▼梅崎宏選手(20)(1)164センチ、48キロ(2)佐賀大(3)佐賀北(4)1回(5)順位を上げて次にたすきをつなげたい。 ▼永富和真選手(20)(1)172センチ、52キロ(2)東洋大(3)鳥栖工(4)1回(5)他県の強い選手に負けないように走りたい。 ▼杉光俊信選手(19)(1)185センチ、62キロ(2)亜細亜大(3)有田工(4)1回(5)自分の持っている力を出して区間上位を目指す。 [ 2001/10/30 佐賀県版掲載 ]
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■連載/熱走新世紀(上) 結集 「草の根」の力で勝負 第50回西日本各県対抗九州一周駅伝競走大会(九州陸上競技協会、西日本新聞社など主催)が11月2日、開幕する。半世紀の節目を刻む記念の大会には、県内各地から選ばれた24選手が県代表として出場、10日間で72区間1069・5キロを駆け抜ける。21世紀初の大会で、上位を目指し奮闘する県選手団を紹介する。■逆境からの復活 「引退する前に、もう一度出たかった」。昨年の大会前に体調を崩し、出場を逃した池田芳秀選手(35)=県警諸富署=は、今回2年ぶりに念願の代表に復帰した。 警察官は宿直などがあり、練習時間の確保が難しい。1月下旬には「午前4時半から25キロ走っていた無理がたたって」ひざを負傷。一時は「歩くのもつらい」状況で、再び走り始めたのは5月の連休明けだった。 4月には県警陸上部が廃止され、練習量の確保がますます難しくなる中、他の代表選手との合同練習で少しずつ調子を取り戻してきた。今大会は、2日目の5区(肥前山口―小城、11・4キロ)を走る池田選手。「若い選手に迷惑をかけたくはない」と、13回目の出場に静かな闘志を燃やす。 ■陸上部が潤滑油 個人ランナーが多い県チームにあって、戸上電機製作所は関連会社を含めて8人の選手を送り出し、田島時夫主将(33)らベテラン選手が県チームの中核を担う。 選手たちは資材、経理、製造などさまざまな部門の仕事をこなしてから練習に向かう。大会期間中を除き、陸上のために仕事を休むことはない。数年前、社内で「九州一周駅伝の前は陸上部員の仕事を免除しては」という声が上がったときも、陸上部は「特別扱い」を断り通常通りの勤務を続けてきたという。 同社の真崎泰〓・取締役管理部長は「不況やコスト削減でみんなの元気がないときだからこそ、陸上部の頑張りが社内の潤滑油になっている」と、選手の活動を温かく見守る。全国的に企業のスポーツチームが減少するなか、仕事との両立を図りながら活動を続ける同社陸上部の存在は、県チームの大きな支えだ。 ■合宿で強化図る 県チームは1989年に初めて8位に転落して以来、レベルアップを図るため県内の有力選手を「強化指定選手」に指名して、月2回の合宿を行ってきた。 古賀勝弘選手(27)=武雄消防署大町分署=は、99年から九州一周駅伝に挑戦を始め、昨年から強化指定選手の合宿に加わった。「合宿で強い選手と走れたのがよかった」と手ごたえをつかみ、大会初出場を決めた後も、五千メートルの自己記録を9年ぶりに更新するなど力を伸ばしている。 もう1人の初出場、梅崎宏選手(20)=佐賀大=も「合宿で長い距離に慣れたのがよかった。大会が楽しみ」と笑顔を見せる。 実業団選手を多数擁する他県に対し「草の根ランナー」が中心の県チーム。8年連続8位と苦戦が続いているが、青いたすきをつなぐために結集した選手たちの思いは、今年も熱い。 [ 2001/10/30 佐賀県版掲載 ]
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■監督の声 吉浦明総監督 「昨年までのエースが故障して出場できないため、戦力はここ数年で一番落ちてしまった。みんなで一丸となって走ることが、例年以上に大切だ。強化合宿で鍛えた若手の頑張りにも期待している。なんとしても累計8位だけは守りたい」 [ 2001/10/27 運動面掲載 ]
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■監督イチ押し 第50回九州一周駅伝=佐賀・村田重隆(戸上電機)
再出発 〜2年のブランク乗り越え〜佐賀の中軸、村田重隆は故障を克服し九州路を再び走ることができる喜びに浸っている。 3年前、第47回大会を終えた年末、練習中に左足首をひねった。ねんざと軽くみていたが痛みが引かなかった。じん帯損傷に加え、はく離骨折していた。 鳥栖工高から戸上電機に入った村田はスピードがあり期待された。第43回大会にデビュー、年々力をつけ、水田和幸・戸上電機監督によれば、第46、47回大会ごろには永渕和行(佐賀広域消防局)とともに佐賀の2本柱に成長していた。 しかし突然の負傷。第48回大会を控える10月に痛みが再発、そして昨年の第49回大会へ向けて走り込む6月には左ふくらはぎの部分断裂という不運の追い打ちを食った。 2年間のブランクは短くない。だが村田は、腐ることなく毎日治療に通う一方、こつこつと筋力トレーニングなど再起への努力を続けた。 かいあって今年の九州一周駅伝の夏合宿もこなすことができた。そして、8月の佐賀長距離記録会一万メートルを31分47秒で制し、9月初旬の川副10マイルも優勝。「周りが気をかけていてくれたので、必ず復帰するぞと心に誓っていた」と振り返る村田の忍耐力に水田監督は「よくあきらめずに頑張ってくれた」と大喜びだ。 佐賀は、この8年連続8位に甘んじている。最下位脱出を目指す沖縄が続く。村田は「後ろは気にしないで前の鹿児島を懸命に追いたい。走れない時に励ましてくれた人々に感謝しながら駆ける」と力を込めた。 今年入社8年目の26歳。佐賀チームのなかで、年齢でいえば中ほどになった。だが佐賀には九州一周駅伝の出走距離歴代1、2位の松尾良伸さん(戸上電機陸上部コーチ)、末次康裕さん(中原養護学校校長)がいる。「2人のように、息長く走り続けるのも目標」と語る村田。ランナー人生再出発の年が第50回記念大会に重なった。期するものがあるようだ。(井上明敏) × × ▽吉浦明総監督の話 村田君は長い故障の間も、基礎のトレーニングを欠かさず体力維持に努めていた。それでも冬場の状態では、今年も九州一周駅伝への出場は無理かもしれないとみていたが、よく復調した。精神力の強さに敬服する。 [ 2001/10/22 運動面掲載 ]
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■九州一周駅伝 県代表に24選手決定 第50回西日本各県対抗九州一周駅伝競走大会(九州陸上競技協会、西日本新聞社など主催)に出場する県代表24選手が8日、決まった。同日佐賀市であった第17回佐賀10マイルロードレース大会の成績などを基に県陸上競技協会が選考した。大会は11月2日から11日までの10日間、72区間1069・5キロで争われる。監督、選手は次の通り。(敬称略。数字は出場回数=監督は選手時代も含む) 【総監督】吉浦明(28)(富士町教育委員会)【監督】高橋正秀(10)(金立土地改良区)水田和幸(23)(戸上電機製作所)宮崎聡(19)(日本管財唐津事業所)小西政徳(16)(玄海産業)【監督兼選手】岸川隆(13)(多久市役所)【主将】田島時夫(14)(戸上電機製作所)【選手】池田芳秀(13)(佐賀県警諸富署)末次信(13)(戸上電機製作所)高山俊浩(11)(同)諸田雄一郎(9)(九州カートン)秋丸直俊(8)(佐賀広域消防局)東島祐二(8)(白石消防署)山田真(7)(戸上電機製作所)野田聖(7)(九州INAX)村田重隆(6)(戸上電機製作所)外尾潤一(4)(戸上コントロール)広滝紀雄(4)(戸上電機製作所)福田正宏(4)(武内小学校)野中慎一郎(3)(富士町役場)菊池隆文(3)(唐津市社会福祉協議会)山口俊二(2)(名村造船所鉄溝部)末次勇(2)(戸上メタリックス)大島伸(2)(久留米大学)諸隈賀津也(2)(福岡大学)古賀勝弘(1)(杵藤地区消防)永富和真(1)(東洋大学)梅崎宏(1)(佐賀大学)杉光俊信(1)(亜細亜大学) [ 2001/10/09 佐賀版掲載 ]
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