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<14>セカンドオピニオンでとどめ刺され、気が楽に

医師の言葉を含め、告知されてからの出来事は記録しています
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 「セカンドオピニオンを受けさせない医者は腕に自信がないだけ」。以前参加した医療セミナーで、ある病院長の話に大いにうなずきました。

 セカンドオピニオンは、主治医とは別の医師に診断や治療法について意見を聞くこと。私も乳管内にがんの広がりが見つかり、主治医に「乳房の部分切除ではなく、全摘で」と告げられた後に受けました。ばたつく心を落ち着かせるためにも、違う医師に「他に方法はない」と駄目押ししてほしかったのだと思います。

 訪ねたのは、乳がん仲間から「見立てがいい」と聞いたK先生。長年、大学病院に勤務し、今は乳腺専門クリニックを開業しているベテランです。セカンドオピニオンには医療保険は適用されず、1時間2万1800円(医療機関によって異なる)と高額でしたが、背に腹は代えられません。

 検査資料を見たK先生は「MRI(磁気共鳴画像装置)画像に広がりが確認できる。私も全摘を勧めます」ときっぱり。とどめを刺されて気持ちがふっと楽になりました。

 実はその後、主治医をK先生に代えています。セカンドオピニオンは転院目的で受けるものではないし、そのつもりもなかったのですが、「全摘するなら経験豊かな先生に」という思いが強くなりました。

 セカンドオピニオンを受けるには、主治医に紹介状や検査資料を用意してもらう必要があり、こっそり受けるのは不可能。主治医に嫌がられるかもと思いましたが、そんなことはありませんでした。転院の意向を伝えた時も「K先生は私も尊敬する医師。いい選択だと思います」と気持ち良く送り出してくれました。

 がんを見つけてくれた最初の主治医も間違いなく私の「胸」の恩人。感謝しています。

(四十物恵妙=西日本新聞契約ライター)


 2017/09/18付 西日本新聞朝刊

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