<15>月をまたぐ入院で費用は7万円プラス

2度の入院とも個室(1日約4000円)を選びました
2度の入院とも個室(1日約4000円)を選びました
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 この時代に乳がんになって良かったです。

 乳がんの診断や治療の技術はこの10年でかなり進んだそうだし、人工乳房を使った乳房再建手術が、医療費が一部負担で済む公的医療保険の適用になったのも4年前。その前は100万円以上かかる“高価な”手術だったそうです。

 それに比べれば、自分で支払う治療費はかなり少なくなりました。所得や年齢で1カ月の自己負担額に上限を設ける「高額療養費制度」も使えるので、10万~30万円で収まることが多いようです。ただ、この高額療養費制度には「落とし穴」もあるのでご注意を。月ごとの上限額のため、入院が月をまたぐと損をすることがあります。

 私がそうでした。左乳房の全摘・再建手術の入院は昨年10月末から11月中旬まで18日間。自己負担額は10月分(約19万円)と11月分(約7万円)に分けられました。その結果、10月分は上限額(約8万円)で済んだのですが、11月分は限度額内だったため、全て自己負担に。支払額は合計約15万円となり、同じ月に入退院した場合より、7万円も多くなったのです。

 なお、この他に個室代や食費、術後の下着代といった公的保険適用外の費用も約7万円かかりました。

 最後に少し民間のがん保険の話をします。私は「がん診断給付金50万円」という保障内容のがん保険を契約していましたが、転移や再発のリスクが少ないとされる0期だったため、診断給付金は25万円に減額されました。もちろん契約書類に明記してあり、仕方ないのですが、「全摘で半額」と思うと、ちょっと切なくなりました。

 最近は0期でも全額給付される保険もあるそうなので、これから検討する人は保障内容をよく確認してくださいね。

(四十物恵妙=西日本新聞契約ライター)


 2017/09/25付 西日本新聞朝刊

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