北朝鮮核実験 噴火誘発? 韓国政府は否定

 【ソウル曽山茂志】韓国で、北朝鮮の核実験が中国国境の白頭山(ペクトゥサン)(標高2744メートル)の噴火を誘発するとの不安が出ている。韓国政府は「可能性は低い」と打ち消しつつも、10世紀に大噴火して東アジアに広く被害をもたらしたとされる火山の動きを警戒している。

 聯合ニュースによると、北朝鮮が核実験を実施している北東部の豊渓里(プンゲリ)と白頭山との距離は116キロ。同山は2002年から火山ガスの噴出が確認され、噴火の兆候がある。海外の学術誌がこのほど、地下核実験でマグニチュード(M)7・0の人工地震が起きれば、同山を刺激し、噴火につながる恐れがあると指摘した。

 韓国政府は3月、専門家の意見を参考に報告書を作成。(1)北朝鮮が噴火を誘発する恐れがあるM7・0級の人工地震を起こすとは思えない(2)白頭山のマグマの動きが正確に分からない-などとして「噴火との関連性は低い」と結論づけた。

 白頭山は10世紀に大噴火し、火砕流や火山灰で朝鮮半島に大きな被害が広がり、日本にも灰が届いたとされる。このため、韓国政府は、万が一の噴火に備え「防災対策を点検している」としている。

この記事は2016年04月04日付で、内容は当時のものです。

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