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触れ合いトリやめ 鳥インフル 九州の動物園 鳥舎の観覧中止 着ぐるみで酉年行事

福岡市動物園では、鳥インフルエンザウイルスの侵入を防ぐため、放鳥舎への立ち入りを禁止している=18日午後4時28分、同市中央区(撮影・軸丸雅訓)
福岡市動物園では、鳥インフルエンザウイルスの侵入を防ぐため、放鳥舎への立ち入りを禁止している=18日午後4時28分、同市中央区(撮影・軸丸雅訓)
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 流行している高病原性鳥インフルエンザウイルスの侵入を防ごうと、九州各地の動物園が鳥類の展示を中止したり、入園者との触れ合いを取りやめたりしている。来年の干支(えと)は「酉(とり)」。新春イベントから“主役”を外すかどうかで計画練り直しにも追われ、年の瀬の動物園は慌ただしさを増している。

 鹿児島県出水市のナベヅルなど、この冬は野鳥の感染が過去最多のペース。動物園には希少種も多く、殺処分は何とか避けたいところだ。

 福岡市動物園(福岡市中央区)は16日から、約20種類130羽が放たれ、自由に歩ける人気施設「放鳥舎」を観覧中止にした。

 「入れないなんてびっくり。フラミンゴを近くで見たかったのに」。18日午後、家族と訪れた黒木いとさん(7)=福岡県太宰府市=が金網越しに中を見つめていた。同園では、正月向けに計画していた飼育員が舎内で説明するイベントも変更する。

 久留米市鳥類センター(福岡県久留米市)は、水鳥のいる「水禽(すいきん)舎」への立ち入りを11月下旬に全面禁止。接触を避けるため、鳥用エサの販売や触れ合い教室も取りやめた。

 長崎バイオパーク(長崎県西海市)もカモの屋外での放し飼いをやめ、年賀状などに活用してもらおうと今月10~31日に予定していたインコとの写真撮影会も中止。九十九島動植物園森きらら(同県佐世保市)は、屋根がないペンギンの水槽上部に防鳥ネットを掛けた。

 干支の「引き継ぎ式」も計画変更が相次ぐ。到津の森公園(北九州市小倉北区)は、本物のフクロウと、サルの着ぐるみ姿の職員で引き継ぎ式を29日に予定していたが、フクロウは鳥の着ぐるみに変更。平川動物公園(鹿児島市)は、式に登場予定だったニワトリの原種セキショクヤケイをパネル写真などで代用する。

 動物園側には、風評被害を心配する声もある。厚生労働省によると、感染した鳥の死骸や排せつ物などに濃厚接触するとヒトに感染する可能性があるとされるが、東南アジアやアフリカ、中東などでしか感染例はない。福岡市動物園の獣医師、井崎進一さん(49)は「普通にしていれば感染することはない。安心して来園してほしい」と呼び掛けている。

 ●全国で7割に影響

 共同通信のまとめでは、日本動物園水族館協会に加盟する全国の動物園89施設のうち、7割に当たる64施設が鳥類の展示や、干支にちなんだイベントを中止・変更。感染例が出た秋田市大森山動物園と名古屋市の東山動植物園は休園している。

この記事は2016年12月19日付で、内容は当時のものです。

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