《食料品》食の街の極意、物価水準(食料)は全国最低

(上)東京周辺だと「軽く2倍の値段はする」(道の駅むなかた)というマハタ。2016年2月20日、午前9時の開店直後に完売となった。
(上)東京周辺だと「軽く2倍の値段はする」(道の駅むなかた)というマハタ。2016年2月20日、午前9時の開店直後に完売となった。
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■東と西に控える大人気店 
 玄界灘に面し、周辺に産地を擁する福岡市。スーパーや商店街でも手軽に新鮮で安い魚や野菜が手に入る。しかし、福岡人が言う「新鮮な魚」のイメージは、東京とは全く違う。

 例えば、天神から東へ車で約1時間。「道の駅むなかた」では、漁師や妻たちが魚をパック詰めにして販売している。よく見ると、タコなどがパック内でピクピク動いているではないか。これが福岡流の「新鮮な魚」なのだ。

 野菜も新鮮で安い。2月上旬の取材日には、大根1本が70円。同じ日に天神のスーパーでは279円、南区のスーパーでは産直もの150円だった。

 だから、2009年のオープン以来、九州内の「道の駅」では売上高トップ。観光地でもないのに、天神から特急バスまで走っている。ただし、平日でも午前中で完売することが多いから注意が必要だ。

 福岡市から西へ車で30〜40分、糸島市にあるJA糸島産直市場「伊都菜彩(いとさいさい)」も大人気だ。野菜、果物、鮮魚など糸島ブランドの食材がずらりと並ぶ。「道の駅むなかた」「伊都菜彩」ともホームページで「本日の入荷状況」を毎日更新しているのでチェックを。早朝に出掛け、総菜を買って海の近くでのランチも楽しい。

■スーパー林立、商店街も多彩

 福岡都市圏にはスーパーが多い。激しい競争が、安くて良い商品の提供につながっている。もちろん、産直コーナーにも力を入れており、ファミリーでも単身でも、「食のフクオカ」を満喫できる。

 大別すると、駅近くに多い西日本鉄道系の「にしてつストア」(福岡都市圏27店舗)」、24時間営業の店舗が多いSEIYUグループの「サニー」(同53店舗)、大型スーパーの「イオン」(同17店舗)、他にも地場スーパーなどがある。新聞折り込みちらしなどを参考に「魚はここ」「野菜はあそこ」と使い分ける主婦も多い。

 このほか市内には150カ所余りの商店街がある。アーケードがあったりなかったり、ビルの地下街だったり形態も多彩。行きつけの店を作って地元情報を仕入れるのも楽しみ方のひとつだ。

 総務省の調査(2013年)によると、都道府県庁所在市別の物価水準(食料)で全国平均を100とした場合、福岡市は94・7で、全国で最も低い。一般的には、野菜の店頭価格は東京より福岡が1〜2割安いとされる。食の天国なのだ。

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