《ラーメン》豚骨の聖地にトマト参戦

トマトラーメン。スープは数種類のトマトや香味野菜からつくり出す。
トマトラーメン。スープは数種類のトマトや香味野菜からつくり出す。
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〆のリゾットは絶品。イタリア直輸入の最高級チーズ「グラナ・パダーノ」が使われている。
〆のリゾットは絶品。イタリア直輸入の最高級チーズ「グラナ・パダーノ」が使われている。
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一蘭本社ビル(中央)
一蘭本社ビル(中央)
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一風堂大名本店。全国でここだけのメニューも。
一風堂大名本店。全国でここだけのメニューも。
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■イタリアン系、絶品リゾットも 
 博多ラーメンと言えば豚骨スープ。今や、東京はおろか世界に進出している「博多一風堂」「一蘭」「博多一幸舎」など有名店がひしめいている。福岡市の調査では、市内のラーメン店舗数は約480。人口10万人当たりの数では31.5店で、全国21大都市では新潟、仙台に続いて3位だ。

 その豚骨の“聖地”に、トマトラーメンが進出した。

 若者でにぎわうラーメン激戦地、福岡市中央区大名1丁目。2015年11月にオープンした「トマトラーメンと辛めん 三味」。トマトラーメンのスープは真っ赤だ。「女性をターゲットにしている」(宮下将司社長)だけに、博多ラーメンの特徴である中細ストレート麺と濃厚スープはあっさりしている。

 ユニークなのは「リゾット」の追加注文ができること。ラーメンを食べ終わった後、そのスープにイタリア直輸入の最高級チーズを投入、絶品リゾットに生まれ変わる。

 こうした仕掛けができるのも、実はこの店、福岡県古賀市にあるカジュアルイタリアンの人気店「oggi」の系列。数種類のトマトをブレンドしたソースを使っているのだ。

■魚介系、辛口つけ麺も登場

 大名界隈には最近、従来の有名店に加えて新しいタイプの店が進出している。

 「博多一幸舎 大名本家」がある養巴町(ようはのちょう)通りには、長崎県・平戸産の焼きあご(トビウオ)や煮干しを使った魚介系ラーメンの店「麺処 極み」がオープン。

 路地を入った奥には、元大関がプロデュースする「麺屋 光喜」。辛口のつけ麺で、煮込んでトロトロの豚軟骨がアクセントになっている。

 豚骨でも、コクのある大名ラーメン、あっさりの博多ラーメンをそろえる「拉麺酒房 しはら」など、選択肢が増えている。いずれも深夜まで営業しているので、飲んだ後の締めに試してみてはどうだろう。

 ほかにも、メニューの一つにトマトラーメンがあったり、トマトと豚骨のミックスや、キャベツベースのラーメンも出てきている。

■麺の硬さ指定、替え玉が流儀

 博多ラーメンの特徴のひとつは、極細麺で具が少なく、麺の硬さを指定できること。麺だけのおかわり「替え玉」(100〜200円)を頼むのが流儀だ。

 麺は硬い順に「バリカタ」「カタ」「普通」「やわ」「バリやわ」となる。店によっては「バリカタ」より硬い「粉落とし」「ハリガネ」も存在する。

 市内には、替え玉の発祥地とされる「元祖長浜屋」(中央区長浜)、最も極細の麺を使う「博多だるま」(中央区渡辺通)など数えきれないほど名店がある。

 隣席との間に仕切りを作って食べ方に一石を投じた「一蘭」は、中洲にある「本社総本店」が見もの。地上12階の『ラーメンビル』で、正面には80個のちょうちんが飾られている。

 「博多一風堂」なら、大名にある1号店「大名本店」は外せない。創業当時と変わらない一段と濃厚な赤丸、白丸がこの店だけで味わえる。

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