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黒田二十四騎 刀剣がつなぐ絆 母里、鬼木両氏が奉納 太宰府天満宮

奉納された古刀宝剣「波平安家」
奉納された古刀宝剣「波平安家」
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太宰府天満宮に「波平安家」を奉納した母里忠一さん(左から2人目)と鬼木誠さん(同3人目)
太宰府天満宮に「波平安家」を奉納した母里忠一さん(左から2人目)と鬼木誠さん(同3人目)
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 戦国時代、一度は敵味方に分かれて戦った「黒田二十四騎」の母里(ぼり)氏と豊前地方の豪族・鬼木氏の子孫が、刀剣を通して両家の先祖を供養し絆を強めた。黒田家の家臣母里太兵衛の24代目子孫、母里忠一さん(73)=福岡市中央区=は、家宝にしている鎌倉時代の古刀宝剣「波平安家(なみのひらやすいえ)」を鬼木氏の子孫である鬼木誠さん(44)=衆議院議員、同区=に提供し、そろって25日に太宰府天満宮を訪れ奉納した。

 鬼木さんの先祖は豊前地方の豪族で、豊前宇都宮氏方として九州入りした黒田官兵衛、長政父子と戦った。その後は母里氏とは別の黒田二十四騎の一人、三奈木黒田家の家臣となった。

 母里さんは、鬼木さんが先祖供養のため刀剣を求めていることを知り、父親が家宝の一つとして保管していた「波平安家」を提供することにしたという。波平安家は文応年間(1260~61)の作で、刃渡りは約40センチ。文化財としての価値も高く、鬼木さんは太宰府天満宮の宝物殿収蔵庫に収納してもらうことを決め、母里さんとともに25日に奉納した。

 奉納を終えた鬼木さんは「(両氏が戦った)合戦の歴史と鎮魂に思いをはせて祈った。歴史的価値のある刀剣を奉納でき、感無量です」。宝物殿前で四方祓(はらい)を行った母里さんは「恩讐(おんしゅう)を越えて双方の先祖を供養し、黒田二十四騎の絆も強まったと思います」と語った。


=2017/08/26付 西日本新聞朝刊=

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