寺町照らす山笠の躍動 11月1日から博多ライトアップウォーク 長法被柄、CGアニメ投射も

幻想的に照らされる承天寺の「洗濤庭」
幻想的に照らされる承天寺の「洗濤庭」
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ゆらめく光で照らされる東長寺の六角堂
ゆらめく光で照らされる東長寺の六角堂
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本堂の障子に長法被の柄が映し出される正定寺
本堂の障子に長法被の柄が映し出される正定寺
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円覚寺で投射される舁き山笠のCGアニメーション
円覚寺で投射される舁き山笠のCGアニメーション
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 カラフルな照明で彩られた夜の寺社を巡る街歩きイベント「博多ライトアップウォーク2017博多千年煌夜(こうや)」(実行委員会主催)が今年も11月1日から5日間、福岡市博多区の博多部一帯で開かれる。例年、延べ11万人前後が訪れる人気イベント。今回は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「博多祇園山笠」がテーマ。博多っ子の心意気と祭りの躍動感を、照明各社の創意工夫あふれるライティングで表現。古色蒼然(そうぜん)とした名刹(めいさつ)と幽玄の光が織りなす幻想的な競演は必見だ。

 「趣向を凝らしたライティングで山笠の感動を味わえるものができた」と満足げに語るのは、実行委事務局長を務める博多区役所の篠原一文企画振興課長。

 定番スポットは、ブルーや紫に照り映える石庭「洗濤庭(せんとうてい)」が美しい承天寺(じょうてんじ)(同区博多駅1丁目)や、本堂が色鮮やかに染め上げられる東長寺(御供所町)などだが、「山笠色」が最も色濃く表れるのは正定寺(中呉服町)だろう。本堂の障子などに寺の所在する「恵比須流(えびすながれ)」の男たちが着用する旧町ごとの長法被(当番法被)の柄が次々に映し出され、ここが「山笠の町」であることを視覚で訴える。

 円覚寺(御供所町)では前庭の塀と地面に舁(か)き山笠のCGアニメーションが投射され、山笠の「動」の魅力を表現。東長寺の六角堂では、ポンプで水流を生じさせたコップに光を透過させて照らすことで、祭りにかけた山笠の男たちの「たぎる熱気」を描く。妙楽寺(同)では、境内にそびえるヒマラヤ杉を照らし、豪華な飾り山笠の壮大な存在感を演出する。

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 寺巡りだけではない楽しみ方も。昨年まで有料会場だった櫛田神社(上川端町)が今回は無料会場に。境内の能舞台で博多にわかや沖縄民謡、ゴスペルなどが披露されるほか、イベント期間中、境内に市内各所で営業する本物の屋台5軒が出店。ステージを楽しみながら缶ビール片手に屋台の味を満喫することができる。

 街を「和」の雰囲気で盛り上げるため、主催者は和装での来場を呼びかけており、地元の地域づくり団体「博多千年門振興会」が着物姿の来場客に、博多千年門前の受付でブレスレットなどをプレゼントするほか、周辺の一部店舗では、和装の客にワンドリンクサービスなどの特典も。また、期間中の11月3日夜は、近くの博多川端商店街を会場に買い物や飲食が楽しめる「川端夜祭」も開催され、イベントを2倍楽しめる。

 ●今年のチケット バーコード管理

 ワンデーパス、12枚つづり…と、毎年スタイルを変えてきた「博多ライトアップウォーク」のチケット方式は、今年はバーコード付きの1枚タイプに。全期間有効だが、入場の際に券面のバーコードを読み取り、コンピューター管理するので、一度入った寺には再入場できないという。

 前売り券千円に対し、1500円と5割増しになってしまう当日券だが、実は11月3日に限って前売りと同額で買える“裏技”も。

 同日午後5時半~7時に地下鉄空港線の祇園駅スタートで催される「地下鉄ウォーキングwith博多ライトアップウォーク」(無料)に参加すると、当日券を千円で購入できる特典がある。呉服町駅を経て櫛田神社まで歩くコースは、ライトアップウォークの会場の寺が点在するエリアとほぼ重複するので、参加すれば、一石二鳥で楽しめて懐にも優しい?

 ▼博多ライトアップウォーク2017博多千年煌夜 11月1~5日午後5時半~9時(入場は午後8時45分まで)、承天寺、東長寺、龍宮寺など有料会場10カ所と、博多千年門、葛城地蔵尊など無料会場3カ所の計13会場で開催。前売り1000円、当日1500円。前売り券は福岡市観光案内所、博多町家ふるさと館、コンビニなどで販売中。当日券は櫛田神社、東長寺、承天寺、本岳寺で販売。問い合わせ=092(262)0450(平日午前10時~午後5時、会期中は午後9時まで)。


=2017/10/27付 西日本新聞朝刊=

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