カプセル博多人形 1万円 20倍値上げ 金箔仕様も 1月25日から販売 若手作家が限定35個

「三面大黒天」のカプセル博多人形を手にする西山さん。彩色前だが、造形の細やかさは驚異的だ
「三面大黒天」のカプセル博多人形を手にする西山さん。彩色前だが、造形の細やかさは驚異的だ
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 博多人形商工業協同組合青年部(西山陽一会長)は、福岡市博多区のはかた伝統工芸館で来年1月25日に開幕する作品展で、1個1万円のカプセル入り博多人形を売り出す。前回の価格500円から大幅値上げとなる“超プレミアム版”。手のひらサイズはそのままに人形のクオリティーを格段に向上させる。若手人形師7人が技術とコストを惜しみなく注ぎ、1人5個ずつ限定35個を提供する。

 カプセル博多人形は今年1月の青年部展に初登場した。「ガチャガチャ」「ガシャポン」などと呼ばれる自販機を使う面白さと、手ごろな値段から人気となり、初日は開館2時間余りで150個を完売。1週間後に追加した150個も1時間半で売り切れるフィーバーぶりで、博多川端商店街のイベントでも好評を博した。

 ただ人形は「実際には3千円相当」という出来栄えで、組合内からは「技術の安売りでは」との指摘も。このため値上げを決め、価格は「高額の方が興味を持ってもらえる」と1万円にすることにした。

 とはいえ買い手に20倍もの価格差を納得させられる人形を作るのは至難の業。西山会長の人形「三面大黒天」は、もともと3万円の品をベースに壊れやすい部分をそぎ落とし、高さ5センチ弱までサイズダウン。竹串を削ったへらで細密画のようなミクロの造形を施し、彩色では金箔(きんぱく)を張り、金粉で模様も付けてぜいたくに仕上げる。

 高級感を出すため、カプセルは透明ではなく全面ゴールドに変更。1万円札は自販機で使えないため、購入者には現金と引き換えに専用コインを渡す。

 西山会長は「500円のカプセルは旬を過ぎた。1万円で売れるかどうか分からないが、作家の個性あふれる作品がそろうので本物の技術を見てほしい」と話している。


=2017/12/26付 西日本新聞朝刊=

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