被害記録集を作成中 日田・大鶴の上宮町自治会 住民に公開、防災に生かす

九州豪雨の被害をまとめた資料を作成している上宮町自治会長の藤井隆幸さん
九州豪雨の被害をまとめた資料を作成している上宮町自治会長の藤井隆幸さん
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 九州豪雨で甚大な被害を受けた日田市大鶴地区の上宮町自治会が、被害記録集の作成に取り組んでいる。来年の梅雨時期に入る前までにまとめて地元住民らに公開し、地域の防災に役立てたい考え。

 自治会長の藤井隆幸さん(68)によると、同町は町内の鶴河内川の氾濫などで家屋1軒が流失、5軒が全壊・大規模半壊するなど全体の7割に当たる25軒が被災した。

 記録集では、雨が激しくなった7月5日昼以降、自主避難を呼び掛けるなどした自治会の初動対応を紹介。降り続いた雨の強さを「傘が役に立たないほどの雨」と表現した。水田や家屋に流れ込む濁流や橋にひっかかり山のようになった流木など、藤井さんや地元住民らが撮影した写真約80枚も掲載している。

 教訓として「災害は思わぬところで発生する。怖くなったら行政の避難情報を待たず近隣に声をかけて早めの避難を心がけるしかない」と強調。全国から駆け付けた大勢の災害ボランティアに対する感謝の気持ちもつづった。

 藤井さんは「被害を記録することで災害の恐怖を記憶として残し、住民の防災意識向上につなげたい」と話している。

=2017/09/18付 西日本新聞朝刊=

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