熊本・八代の晩白柚ペースト 癒やしのアロマを

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 この時季、熊本県八代市を車で走ると、果物屋の店先ではバレーボールほどの黄色い玉の山を目にする。世界最大のミカンとして、ギネスブックにも認定されている晩白柚(バンペイユ)。さわやかな香りとプリプリサクサクした果肉が特徴だ。

 八代市の晩白柚農家が営む加工所を訪ねた。屋外まで漂う香りに深呼吸。戸を開けると、加工所を切り盛りする女性3人がペーストを煮詰める作業に忙しい。冬が旬の果実を通年で楽しめるよう、果皮、ワタ、果肉の糖度を見極め、手間ひまかけてペースト化する。商品名「マキシト」は、学名のシトラス・マキシマ(シトラス=かんきつ、マキシマ=最大)に由来。

 ご当地カクテルやサワーの材料にお薦めだ=写真。「生果実そのままの風味が好評のよう」と、加工グループ「デザート工房オレンジ会」代表の岡田行枝さん(57)。さらにヨーグルトやアイスに添えたり、焼き菓子の材料に使ったり。人気が追い風となり、放置されていた晩白柚農園の復活にもつながった。

 帰りは足を延ばし、ふらり日奈久温泉へ。香ばしいい晩白柚風呂を浴び、湯上がりにマキシトと焼酎、炭酸を合わせた酎ハイで一息。口に含むと、さわやかな香味が、乾いたのどから鼻へと抜けた。五感に訴える晩白柚アロマで、癒やしのひとときをどうぞ。

 ▼晩白柚ペースト「マキシト」 90グラム入り200円、720グラム入り1800円。八代よかとこ物産館ほか熊本県内の物産館などで販売。「デザート工房オレンジ会」岡田さん=0965(32)6583。


=2017/12/16付 西日本新聞夕刊=

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