カカオ豆にほれこみ 福岡・飯塚「カカオ研究所」のチョコレート

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 バレンタインデーも間近。季節柄、地域に根差すチョコの話題はないかと探したら、ありました。福岡・飯塚の地からチョコレート文化を発信していきます-と志高くうたうショップ「カカオ研究所」だ。

 福岡県飯塚市東徳前にある店舗は、木製のトレーラーハウス。カウンターにある蛇口からチョコが流れ続けていて、店内は、いい香りでいっぱいだ。早速、試食皿に入ったほうじ茶、コーヒー、塩入りのミルクチョコの中から、最もミスマッチ感漂うさんしょう入りをパクリ=写真。

 チョコの口どけ具合と甘さ、爽やかな酸味がとってもフルーティー。さらにさんしょうのはじける刺激との意外な調和に驚いた。

 開店のきっかけは経営者の中野富美子さん(62)と夫の利美さん(70)が、東京の専門店でベトナム産のカカオ豆に出合ったこと。「これは!」と現地へ飛ぶと、豆自体は良いのだが加工技術が未熟だった。

 「これではせっかくいいカカオを作っても、農家が報われない」。そう考えた夫妻は行動に出た。利美さんは長年携わった菓子作りの経験を生かし、現地の人々と栽培や加工の技術研究や新商品開発に尽力。1年の半分はベトナムにいるという利美さんの情熱が商品の品質を向上させ、農家の所得アップにつながった。

 乳化剤などを使わず、カカオ豆とオーガニックシュガーで手作りするチョコ。その味は「魅力」を超え、もう「魔力」である。

 ▼カカオ研究所 ミルクチョコ(ほうじ茶、さんしょう、コーヒー、塩)、ホワイトチョコ756円(20グラム)。焙煎(ばいせん)した豆を砕いた「カカオニブ」(1944円)も人気。ネット通販も。電話=0948(21)1533(午後1時半~6時、火・水曜定休)


=2018/01/27付 西日本新聞夕刊=

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