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ナナホシテントウ かわいいけれど、毒も持つ

ヨモギの葉の裏(うら)に卵(たまご)を産みつけているメス
ヨモギの葉の裏(うら)に卵(たまご)を産みつけているメス
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カラスノエンドウの葉の上にいる幼虫(ようちゅう)。幼虫も成虫と同じくアブラムシを探(さが)しては食べて成長する
カラスノエンドウの葉の上にいる幼虫(ようちゅう)。幼虫も成虫と同じくアブラムシを探(さが)しては食べて成長する
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サナギから羽化しているところ。抜(ぬ)け出てしまうと、次第に黒い点の模様(もよう)が現(あらわ)れ、赤い色に変わっていく
サナギから羽化しているところ。抜(ぬ)け出てしまうと、次第に黒い点の模様(もよう)が現(あらわ)れ、赤い色に変わっていく
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ヨモギの茎(くき)に群(むら)がるアブラムシを次々に捕(つか)まえて食べているところ。アブラムシにもアリという味方がいる。アリはアブラムシが排(はい)せつする甘(あま)い汁(しる)をもらう代わりにナナホシテントウの体のあちこちを噛(か)みまわり、追いはらってくれる
ヨモギの茎(くき)に群(むら)がるアブラムシを次々に捕(つか)まえて食べているところ。アブラムシにもアリという味方がいる。アリはアブラムシが排(はい)せつする甘(あま)い汁(しる)をもらう代わりにナナホシテントウの体のあちこちを噛(か)みまわり、追いはらってくれる
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 かわいい虫の代表といってもよいナナホシテントウは、英語でも「Ladybug=貴婦人(きふじん)虫=」などと呼(よ)ばれて親しまれている昆虫(こんちゅう)です。

 どこにいてもとても目立つ色をしているので、昆虫の天敵(てんてき)である鳥にすぐに見つかって食べられてしまうのでは、と思われますが、実はその逆(ぎゃく)で、鳥たちはナナホシテントウを見つけても決して食べることはありません。

 その訳(わけ)はナナホシテントウは体に毒を持っているからです。試(ため)しにその小さい体を指でつまんだりしてみると、体のどこからか黄色い液(えき)を出します。その液が付いた指をなめてみると分かりますが、とても苦いいやな味がします。鳥たちはそのことを知っているので食べることがないのです。

 そのために本当は毒などないのにわざわざ派手(はで)なナナホシテントウに色模様(いろもよう)を似(に)せて身を守っている昆虫が少なくありません。

 昆虫たちは、われわれ人間から見て役に立つものは益虫(えきちゅう)、そうでないものは害虫として扱(あつか)われていますが、ナナホシテントウは益虫の方です。その理由は野菜や花などを食害するアブラムシを主に食べて退治(たいじ)してくれているからです。

 そういうふうに人間の味方をしてくれているにもかかわらず、そんなものでは間に合わないとばかりに、人間は農薬などの武器(ぶき)を発明して、敵味方(てきみかた)の区別なく大量に昆虫たちを殺します。ですから、人間はこの地球上で最も罪(つみ)多き動物なのではないでしょうか。


=2017/01/17付 西日本新聞朝刊=

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