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アオカナブン 樹液に集まり、敏しょうに飛ぶ

樹液に集まった昆虫たち。この場所は樹液が多いので、3匹のカナブン、ノコギリクワガタのオスとメス、ヒカゲチョウが仲良く一緒に食事をしている。ここにカブトムシが入ってくると、その力でたちまち追い払われてしまう
樹液に集まった昆虫たち。この場所は樹液が多いので、3匹のカナブン、ノコギリクワガタのオスとメス、ヒカゲチョウが仲良く一緒に食事をしている。ここにカブトムシが入ってくると、その力でたちまち追い払われてしまう
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おしっこを放出しながら飛び立った瞬間のアオカナブン。鳥が飛び立つ際にふんをすることはよく知られている。身を軽くするのがその理由と言われているが、カナブンや、よく知られているセミのおしっこも同様なのか。なにかに驚いて逃げるときのショックで思わず出てしまうのかもしれない
おしっこを放出しながら飛び立った瞬間のアオカナブン。鳥が飛び立つ際にふんをすることはよく知られている。身を軽くするのがその理由と言われているが、カナブンや、よく知られているセミのおしっこも同様なのか。なにかに驚いて逃げるときのショックで思わず出てしまうのかもしれない
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飛んでいるアオカナブンを後ろから撮影したもの。カブトムシなど他の甲虫はほとんどが硬い前羽も同じく開いて飛ぶが、カナブンは前羽は閉じたままで、後ろ羽だけを使って飛ぶ。そのためにスピードも速く、自在に敏しょうに飛び回ることができる
飛んでいるアオカナブンを後ろから撮影したもの。カブトムシなど他の甲虫はほとんどが硬い前羽も同じく開いて飛ぶが、カナブンは前羽は閉じたままで、後ろ羽だけを使って飛ぶ。そのためにスピードも速く、自在に敏しょうに飛び回ることができる
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 夏の雑木林(ぞうきばやし)を見に行くと、そこに生えているクヌギ、コナラ、タブなどの木からしみ出ている樹液(じゅえき)のところに、いろいろな昆虫(こんちゅう)たちが集まっています。私(わたし)の家の庭の隅(すみ)にも大小4本のクヌギの木があるのですが、その木の幹(みき)からは毎年のように6月ごろから樹液が出始めます。

 すると、この虫たちのレストランに一番初めにアリたちが来て、次いでヒカゲチョウのようなチョウが来ます。やがて、何日もしないうちにカナブンが大勢(おおぜい)集まり始め、先客のアリやチョウを追い払(はら)うばかりでなく、仲間同士でもその場を争(あらそ)ってけんかばかりしている姿(すがた)が見られます。

 木に穴(あな)が開いて樹液が出ているところを、カナブンがその頭と一体になった硬(かた)い上唇(うわくちびる)を使って掘(ほ)るようにしてかじるので、ますます樹液が出るようになります。その樹液を求めてクワガタムシやスズメバチも来るようになり、レストランは大にぎわいとなります。

 しかしクワガタムシ、スズメバチ、そして王者のカブトムシが来るようになると、カナブンたちは、その怪力(かいりき)でかみつかれたり、はねのけたりされて、逃(に)げていき、だんだんといなくなってしまいます。みんなが集まるにぎやかなレストランも、力による順位がはっきりしていて、一番強いのは、やはりカブトムシなのです。

 樹液が少ないところでは、カブトムシが数匹(ひき)も集まると、他の虫たちはもう寄(よ)り付けなくなってしまいます。飛ぶのがあまり得意ではないカブトムシやクワガタムシのような甲虫(こうちゅう)たちの中にあって、カナブンはまるでハチのように敏(びん)しょうに飛ぶことができます。その秘密(ひみつ)は羽の構造(こうぞう)にあると思われます。


=2017/08/15付 西日本新聞朝刊=

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