福岡県筑紫野市の体験農園で 「こども記者農園」スタート 畑を耕し、種をまいたよ

ていねいに種をまくこども記者たち
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慣れないくわを使ってのうね作りは苦労した
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発芽を楽しみに水をまく尾畑記者(手前)ら
発芽を楽しみに水をまく尾畑記者(手前)ら
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八尋光輝さん
八尋光輝さん
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 みなさんは、野菜を畑で育てたことがありますか? こども記者たちが4日、福岡県筑紫野市で「こども記者農園」を始めました。初日は5人が土を耕し、野菜の種をまき、農業の魅力も取材しました。

【紙面PDF】福岡県筑紫野市の体験農園で 「こども記者農園」スタート

 ■種のまき方に種類

 「こども記者農園」とは、有機農業をする農家の八尋光輝さん(38)の農業体験農園「はちみつファーム」から借りた1区画(長さ10メートル、幅3メートル)に付けた名前だ。この日、こども記者たちは、他区画を借りる一般参加者約40人と一緒に、八尋さんから種まきや植え付けをする野菜の説明とまく時の注意点を教わった。

 木下奏音記者は「種のまき方にいろんな種類があるとは知らなかった」と驚いた。有機農業について、尾畑実優記者は「化学肥料・化学農薬を使わない環境に優しい農業。手間がかかるけれど土地のダメージを減らせる」と理解した。

 ■まずは「うね」作り

 こども記者たちは長靴をはき、くわを手に自分たちの区画へ。まずは、土を細かくくだいて、土を盛り上げる「うね」作りをした。有機肥料も混ぜ込んだ。

 「くわはすごく重いのに、八尋さんは軽々と持ち上げていた」(高瀬響希記者)。「最初は『楽勝、楽勝』と思っていたが、すごく大変だった」(坂田すみれ記者)。出来上がったうねに、最初に、ジャガイモの種芋を30センチ間隔で植え付けた。メークイン6個と男しゃく芋2個だ。

 次に、「根もの」と呼ばれるダイコン、ニンジン、二十日ダイコンの種をまいた。「ニンジンの種は小さいとまきにくいため、周りがコーティングされていた。八尋さんのお父さん(幸隆さん)がコーティングを割って、中の種を見せてくれた」(高瀬記者)。

 「ニンジンの種は発芽の時に光を好む好光性なので、なるべく土を少なめにかけて光に近づけた」(越智惺椛(せいか)記者)。「ダイコンは種をまいた後、こぶしで押さえた。土に密着した方が芽が出やすくなるそうだ」(尾畑記者)。こども記者たちは習ったばかりのことを、さっそく実践した。

 ■冬までに35種類

 最後にホウレンソウ、小松菜など「葉もの」6種類の種をまき、水をやって作業を終えた。こども記者たちは少しくたびれた表情も見せたが、「農業は、植える野菜それぞれの性質を知っていなくてはならないなど、たくさんの努力をしている」(坂田記者)と実感した。

 「はちみつファーム」では次の冬までに「35種類の野菜を作るそうだ」(木下記者)。越智記者は「これからも八尋さんにもっと有機農業を教えてもらいたい」とはりきっていた。

    ◇   ◇

 こども記者農園の今後の状況は随時、こども記者たちがリポートします。

 ●「農業の大変さや魅力を伝えたい」 農家の八尋光輝さんにインタビュー

 こども記者たちは、農業体験農園「はちみつファーム」を運営する農家の八尋光輝さん(38)=写真=にインタビューした。

 -どうして有機農業を始めたのですか? 

 「自分も食べて安心・安全な野菜を消費者の方に届けたい気持ちからです。やり方は有機農業をやっていた父(幸隆さん)から教わりました」

 -野菜をおいしく作るこつはありますか?

 「草取りをまめにするなど手をかけてやることです。『ちゃんと育ってるかな』と畑を見に来て、何か変だと感じたことに対策を取れば、おいしくて形のきれいな野菜ができます」

 -体験農園に参加する人に、どんなことを感じてほしいですか?

 「農業の大変さを分かってもらえれば、買った野菜を簡単に捨てず大事に食べてもらえるでしょう。自然を感じられる畑での作業は気持ちがいいですよ」

 -体験農園をやっていて一番の喜びは何ですか?

 「会員さんから、自分で収穫した野菜が『他のよりおいしい』と言ってもらった時です。体験農園を通して、農業の大変さや魅力をできるだけ多くの人に伝えたいです」

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=2017/03/25付 西日本新聞朝刊=

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