危険な場所 見分ける力を こども記者が防犯勉強会 人の目が少ない所、うるさい所…

冨山さん(右)と天神周辺を歩いて点検するこども記者
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まちを歩いて見つけた「危険な場所」をまとめて発表
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まちを歩いて点検した結果をまとめた
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 ●まちを歩いて点検

 新学期がスタートしました。習い事を始めたり、進学で通学路が変わったりと、子どもだけで慣れない場所に行く機会が増えるかもしれませんね。わくわくする一方で、犯罪などに巻きこまれる心配もあります。外出先で自分の身を守る心構えについて、こども記者たちが学びました。

【紙面PDF】危険な場所 見分ける力を こども記者が防犯勉強会

 先生役は、福岡市のNPO法人「男女・子育て環境改善研究所」の事務局長、冨山万里子さん(55)。「悪いこと(犯罪)が起きそうな場所を見分ける力をつけよう」をテーマに、福岡市・天神の西日本新聞社で、こども記者23人とお父さん・お母さん4人が話を聞き、実際にまちを歩いてみた。

 冨山さんによると、犯罪が起きやすい場所の特徴は、暗い▽人の目が少ない▽静かで人がいない▽うるさくて音が聞こえない-など。例えば、ごみがちらかっている場所は人の目が行き届いていない場合が多い。また、ごみをそのままにしておくような人が住む地域は、住民の周囲への関心が低いことがうかがえ、助けを呼んでも気付いてもらえないかもしれない。ビルの隙間や公園のトイレなどは、人目につきにくい=イラスト。

 天神周辺を歩いた。大きな通りを外れて路地に入ると、落書きされている自動販売機や壁が多いことに、まず驚いた。晴れた日だったが、ビルの間や、ビルの1階部分にある駐車場は暗い。「こんなところに引っ張り込まれたら、こわいね…」とこども記者は口々に言った。冨山さんは「危険な場所には近づかないこと。どうしてもその道を通らなきゃいけない場合は、周りに注意して速足で通ること」と教えてくれた。スマートフォンやゲーム機を見ながら歩いていたら、当然危ない。

 一方で、子どもがかけこめる民家や店を示した「こども110番の家」の看板や、防犯カメラなども見つけた。冨山さんは「設置されていることで『地域の見守りの意識』が示され、犯罪をおさえる効果がある」と話した。

 最後に、こども記者たちは歩いて気付いたことを地図にまとめた。でもまとめることがゴールではない。実際にまちを歩くことで、風景から危険を感じとる力をつけることが大事だそうだ。

 同NPO法人は親子で通学路の点検などを行う防犯ワークショップの開催依頼も受け付けている。問い合わせは=092(718)8010。

 ●スーツ姿の「不審者」も まず逃げること

 今回、先生役の冨山さんが「犯罪が起きそうな場所」に焦点を当てたのは、「人」に注目して犯罪が起きるかどうかを考えることが難しいからだ。出会う人が「不審者」かどうかの判断は、人それぞれの見方に左右されやすいという。

 冨山さんは「不審者ってどんな人?」と、こども記者に問いかけた。「黒い服を着て、サングラスをかけた人? いいえ、そんなことはありません。スーツを着た人だって実はどろぼうってこともあるんです」と話した。

 見分けるポイントは、知り合いでもないのに気安く話しかけてくる▽じっと見つめてくる▽後ろからついてくる-などだ。もし「こわい目にあいそう」と感じたら「まず逃げること。一人でいても『お母さーん』とさけんで、相手に一人じゃないと思わせる、といった手だてがあります」と冨山さんはアドバイスした。

【紙面PDF】危険な場所 見分ける力を こども記者が防犯勉強会


=2017/04/08付 西日本新聞朝刊=

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