ニュージーランドを訪ねて こども特派員報告<上>ゆったり、のんびりの国

芝特派員(左)が紙風船をふくらませる様子を、ニュージーランドの小学生が熱心に見つめた
芝特派員(左)が紙風船をふくらませる様子を、ニュージーランドの小学生が熱心に見つめた
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小学校の校庭でサッカーもした
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ヘンダーソン高校の留学生向けの英語の授業は、わいわい楽しかった
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オークランドは緑豊かな港町だ
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 ニュージーランドを知っていますか? 地球の南半球にあって、ヒツジが多く、ラグビーが強いことで有名な国です。中学生のこども特派員4人が、3月末の春休みに国際交流プログラムで同国最大の都市オークランドを訪ねました。世界を実感し、取材したことを2回に分けて報告します。

【紙面PDF】ニュージーランドを訪ねて こども特派員報告<上>

 ■春休みに世界実感 日本の遊びで交流 小学生ら興味しんしん

 こども特派員4人は午後3時ごろ、コニニスクールという小学校に着いた。授業が終わった放課後だったので日本の学童保育と同じような「アフタースクールケア」の5~10歳の子ども約30人が迎えてくれた。

 金髪で青い瞳の子も、褐色の肌でわんぱくそうな子もいた。4人が「マイ、ネーム、イズ(私の名前は)…」と英語で自己紹介をし、福岡市から飛行機を乗り継いで16時間かけて来たと言うと、児童たちは「えーっ、すごく遠い」と驚いていた。特派員たちの英語力では会話は難しかったので、日本の遊びで交流した。

 持っていったのは、折り紙と紙風船、あやとりのひもなど。「私が紙風船をふくらます時、興味しんしんで見てくれた」と芝珠水(たまみ)特派員。紙風船をバレーボールのようにして一緒に遊んだ倉掛結依菜特派員は「明るくて元気な子ばかりで、うれしい」とはしゃいだ。

 田口希和特派員が折り紙で紙飛行機などを作ってやると、ある男の子はていねいにカバンにしまって持ち帰ってくれた。山田航平特派員が校庭でボールをけっていたら、「一緒にやろう」と近づいてきた子もいた。言葉は通じなくても心が通じ、仲良くなった。

 ■授業「自由な感じ」 高校の留学生クラスに参加

 こども特派員たちは、オークランドで有名なヘンダーソン高校にも足を運んだ。校舎のほとんどが平屋で広々と続き、木々も多く、ゆったりした学校だった。

 留学生のクラスが4人を受け入れてくれた。留学生は約30人。タイやベトナム、フィリピンなどから来ていて、東京などから来た日本人も5人ほどいた。田口特派員が日本のイメージについてタイ人のチャーリーさん(16)に聞くと「あまり詳しくないが、アニメや漫画がたくさんある所だと思う」と答えてくれた。

 一緒に昼食を食べた後、英語の授業に参加させてもらった。ニュージーランドの新聞に取り上げられた水不足がテーマだった。

 生徒は細長い机を囲むように座り、男性の教師がホワイトボードにダムなどの絵を描いて、「生徒にどんどん質問をしていた」(芝特派員)。「静かでピリピリした感じがある日本の授業とは違って、自由な感じ。生徒は積極的に質問に答えていた」(倉掛特派員)

 英語だけでのやりとりとあって、特派員たちは首をかしげる場面が多かったが、山田特派員は「先生の言っていることが分かった時と自分の英語が相手に伝わった時がうれしかった」。

 ●太い枝広げて

 ニュージーランドは自然が豊かだ。オークランドの市街地にも緑が多く、地元に住む人によると、温暖で日照時間が長いので、木々の成長は日本よりも格段に早いそうだ。同市で一番有名な公園「ワン・ツリー・ヒル」内にあった大木は、幹回りが10メートル以上もあり、太い枝を広げて「さあ、おいで」と子どもたちを誘っているようだった。こども特派員たちは喜んで登り=写真、「すごい!」と歓声を上げていた。

 ●勇気を出して壁登り

 野外活動を楽しむ人が多いニュージーランドらしく、オークランドには岩山を登るロッククライミングの練習施設があった。その中に、初心者や子どもでも壁登りを楽しめる「ウオールクライミング」のコーナーがあった。高さはマンションの3階くらい(約10メートル)。特派員4人も安全ベルトを装着し、天井近くから下げられたワイヤロープにつないで、勇気を出して初挑戦した=写真。

 ●わキャッタ!メモ

 ▼オークランド ニュージーランドの北島にあり、経済・商業の中心地。人口は約140万人。温暖な気候に恵まれて市街地にも緑が多く、美しい海辺もある。同じ港町という縁などから1986年、福岡市と姉妹都市になっている。

    ×      ×

 今回、オークランドを取材した国際交流プログラムは、シンガポール航空と福岡市の留学サポート会社「ジーナ&パートナーズ」の協力で実現した。両社からコメントをもらった。

 ●ジーナ&パートナーズ

 ▼ジーナ・ウィットル代表取締役(ニュージーランド出身) グローバル化の進む福岡から、これからを担う子どもたちに国境を越えた交流の機会を提供でき、とても光栄です。わが社では、短期留学から長期の有給インターンシッププログラムまで、世界で活躍できる人材育成を目指し、さまざまなプログラムをご用意しています。問い合わせは=092(751)8670。

 ●シンガポール航空

 ▼マーク・シア九州・中国・沖縄地区支配人 シンガポール航空は世界35カ国105都市に就航し、来年30周年を迎える福岡‐シンガポール間は毎日運航しています。今年創立70周年の当社は、事業展開する世界中の地域で貢献活動を行っており、今回の中学生記者派遣もその一環です。九州の未来を担う若い皆さんが将来両国の懸け橋となることを願っています。

【紙面PDF】ニュージーランドを訪ねて こども特派員報告<上>


=2017/05/10付 西日本新聞朝刊=

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