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【きょうのテーマ】こだわりのドーナツ店 安心安全、地元の食材 こども記者が手作り体験 ケンジーズ・ドーナツ 福岡市

発酵させた生地を切り分け、重さをはかって44グラムずつにした
発酵させた生地を切り分け、重さをはかって44グラムずつにした
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生地を延ばし、穴を開け、ドーナツの形を作った
生地を延ばし、穴を開け、ドーナツの形を作った
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ドーナツを熱々の油で揚げた
ドーナツを熱々の油で揚げた
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できたてのドーナツはとてもおいしかった
できたてのドーナツはとてもおいしかった
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ドーナツを揚げた廃油は、配送車の燃料にしている
ドーナツを揚げた廃油は、配送車の燃料にしている
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 みなさんはドーナツが好きですか? いろんな店があるけれど、安心安全にこだわる手作りの店が福岡(ふくおか)市南(みなみ)区にあります。「ケンジーズ・ドーナツ ファクトリー」です。オーナーの上杉健治(うえすぎけんじ)さん(49)に教えてもらいながら、こども記者5人がドーナツの手作りを体験しました。

【紙面PDF】きょうのテーマ こだわりのドーナツ店

 ■心をこめて一つ一つ

 こども記者たちが店に入ると、甘(あま)い、いいにおいが漂(ただよ)ってきた。エプロンを着け、帽子(ぼうし)をかぶり、しっかりと手を洗(あら)った。「さあ、みんなで作ろう」。上杉さんが明るい笑顔で声をかけ、作業が始まった。

 同店のドーナツ作りは、大きく分けて(1)小麦粉と黒糖(こくとう)、バターを混(ま)ぜて生地(きじ)を作る(2)生地を発酵(はっこう)させる(3)生地を切り分け、穴(あな)を開け、ドーナツの形にする(4)油で揚(あ)げる(5)チョコレートなどで味を付ける-という五つの作業があった。上杉さんは「一つ一つ心をこめて作るんだよ」と言った。

 「発酵させた生地は食パンのようにふわふわとした手ざわり」(山下翼(やましたつばさ)記者)で、「生地をこねたり、切ったりするのは、ねんど遊びのように楽しかった」(森田珠央(もりたみお)記者)が、ドーナツ1個(こ)分の44グラムずつに切り分ける作業は難(むずか)しかった。見本を参考にして切ったが、なかなかぴったりにはならず、時間がかかった。

 ■穴開け作業に苦戦も

 生地を丸めて、延(の)ばし、穴を開けるのにも苦戦した。「上杉さんたちはものすごい速さで丸めていたが、私(わたし)たちはゆっくりでも、きれいに丸めることができなかった」(上田恵子(うえだえこ)記者)。筒状(つつじょう)の道具で真ん中を狙(ねら)って穴を開けても、右か左にずれることが多かった。

 こうした作業をしながら、上杉さんが大切にしていることを教えてくれた。

 まず、材料には福岡(ふくおか)県の筑後(ちくご)平野でとれた小麦粉を使っていることだ。田方桜羽(たがたおうぶ)記者は「地元でとれた作物を地元で消費することは環境(かんきょう)にもいい」と感心した。こうした取り組みを「地産地消」というそうだ。

 また、卵(たまご)アレルギーの人でも食べられるように、卵は使わない。そして手作りを続けることにもこだわっている。

 ■揚げ油も燃料(ねんりょう)に活用

 こども記者たちは、上杉さんと一緒(いっしょ)に長いはしを持って、194度に熱した米油でドーナツを揚げた。揚げたてを味見した中川路美南(なかかわじみなみ)記者は「少し甘くて、熱々で、とてもおいしい」と喜んだ。その後、ハニーシュガーなどで味付けをし、全員で試食した。約2時間、立ちっぱなしの作業で疲(つか)れていたが、みんなパクパク食べて、笑顔になった。

 上杉さんは最後に、もう一つのこだわりを教えてくれた。それは、ドーナツを揚げた廃油(はいゆ)を配送車の燃料にしていることだ。上杉さんは実際(じっさい)に廃油を車の燃料タンクに入れるところを見せて、「これでちゃんと走れるよ。地球にも優(やさ)しいよ」と声を弾(はず)ませた。

 ▼ケンジーズ・ドーナツ 上杉(うえすぎ)さんが2007年、居酒屋経営(いざかやけいえい)のかたわら製造(せいぞう)、販売(はんばい)を始めた。長女に安心安全なドーナツを作ってあげたい、という思いもあり、材料や作り方に工夫(くふう)を重ねた。製造、販売するファクトリーは福岡(ふくおか)市南(みなみ)区向野(むかいの)。電話=092(542)3986。福岡市内を中心に十数カ所で販売し同市内の宅配(たくはい)、通信販売もしている。

【紙面PDF】きょうのテーマ こだわりのドーナツ店


=2017/10/25付 西日本新聞朝刊=

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