【きょうのテーマ】「お年玉」どう使う? こども記者41人に聞きました

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ファイナンシャルプランナー 深町芳さん
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 冬休みも終わり、お正月気分も抜けたころですが、みなさんはお年玉をもらいましたか? 今回は、あるとうれしいけれど、ちょっと気をつけたい「お金」について考えてみましょう。

【紙面PDFきょうのテーマ=「お年玉」どう使う? こども記者41人に聞きました

 ●大半、将来のために預貯金

 子どもたちはお年玉についてどう思っているのでしょうか。こども記者41人が答えてくれました。

 お年玉の使い道を尋ねたところ、最も多かった答えは「全部または一部を預貯金」(41人中36人)。その理由として「東京の大学に行きたいから1人暮らしの資金にする」「将来、車の免許をとる」「大人になって自分の住む一戸建てを建てる」などの意見がありました。一方で「お年玉を1年間のおこづかいにする」という人もいました。中には「募金する」という回答もありました。

 「何歳までお年玉をほしい?」という質問には「15歳まで。アルバイトするようになったらいらない」という人もいれば「高校生までもらって、その後は自分で稼いだお金を親にお年玉として渡したい」という頼もしい人もいました。「定年退職する60歳になったら、またほしい」というユニークな意見もありました。

 保護者はお年玉をどう思っているのでしょうか。こども記者の家族に尋ねると「喜ぶ顔が見られる」「お年玉袋を選ぶのが楽しい」という意見が多い一方で、「相場が難しい」「子どもたちには、もらうのが当たり前だと思ってほしくない」という意見も。「くれた人にはお礼をするよう、子どもに伝えている」という家庭もありました。

    ◇      ◇

 金融広報中央委員会(事務局・日銀)が2015年度に行った「子どものくらしとお金に関する調査」では、お年玉の総額は小学校高学年は「1万~2万円未満」が最も多く、中学生では「1万~5万円未満」が最も多かった。

 ●ほしいものの理由、必要性を考えて お年玉をきっかけに 親子で話そうお金のこと

 ▼ファイナンシャルプランナー 深町芳さんに聞く

 お年玉との付き合い方について、福岡県金融広報委員会の金融広報アドバイザーでファイナンシャルプランナーの深町芳(ふかまちかおり)さん(57)に聞きました。

 年に1度のお年玉は子どもへのエールのようなもの。「今年も1年頑張って」などの気持ちが込められているはずなので、みなさんも気持ちに応えましょう。

 その使い道です。まずお年玉で1年やりくりするという人へ。もらった金額を12カ月で割り、1カ月で使える金額を確認して計画を立てましょう。ノートなどに記録し、いくら残っているかを見えるようにしておくことが大事です。本当に必要なものを買うときに「お金がない!」なんてことがないように。お年玉で買いたい物がある人は、保護者に必ず何をなぜほしいのか伝えましょう。「お年玉は保護者が管理し、預貯金している」という人は、目的を聞いてみるのもいいでしょう。きっと大人の思いを知ることができます。

 保護者のみなさんへ。お子さんが「お年玉で○○がほしい」と提案してきたら、理由や必要性を一緒に考えてあげましょう。頭ごなしに「ダメ」とは言わないでほしい。早いうちに保護者の目の届く範囲でのお金の失敗も必要です。

 お年玉を子どものために預貯金している保護者さんも、一方的に「預かってるから心配しないの」というのはよくない。ためている理由を説明してあげてください。

 長らく日本はお金の話はタブーと思われてきましたが、金融教育は海外では当たり前のこと。最近は電子マネーが普及し、子どもが現金に触れる機会も減っています。お年玉をきっかけに、親子でお金について話してみてほしいですね。 (談)

    ×      ×

 ●お正月の楽しみ いろいろ

 お年玉以外にもお正月の楽しみはたくさん。こども記者が教えてくれました。

 毎年、お正月にはJR九州が限定発売する「お年玉乗り放題きっぷ」で長崎に行く。普通・快速列車に1日乗り放題で、大人と一緒なら子どもは200円。長崎へは片道5時間かかる。まだ真っ暗な早朝に家を出発する。途中、車窓からハウステンボスが見える。こんなのんびりした旅はお正月だからこそ。ぼくの楽しい時間だ。
 (福岡県古賀市・花鶴小6年 山下翼(やましたつばさ)記者)

 親戚の家でもちつき。朝早くからもち米を蒸し、もちつき機に入れる。蒸したもち米はほんのり甘い。つきたてのもちはとっても熱く、丸めようとすると手が真っ赤になる。でもおばあちゃんたちは素手でまん丸にする。もちを丸める間、私は粉まみれになってまるで白ウサギだ。
 (福岡市・照葉小4年 川路菜月(かわじなつき)記者)

 楽しみはおせち料理。おばあちゃんが作るおせちはとてもおいしく、中でもくりきんとんが一番好きだ。「くりきんとんを食べるとお金持ちになる」とおばあちゃんは言う。そうなったら、ぼくは恵まれない国の人に米や水を贈り、けんかや戦争のない世界にしたい。
 (北九州市・引野小5年 鈴木智喜(すずきともき)記者)

 ぼくの楽しみは三つある。なかなか会えないおじいちゃんおばあちゃんと囲んで食べるおせち、初日の出、自分で作ったたこを揚げることだ。つい上をむきっぱなしになり、首が痛くなるけれど、どこまで上がるのか楽しみだ。
 (福岡市・南当仁小5年 垣内悠成(かきうちゆうせい)記者)

 新潟県に住むいとこに会うこと。雪の多い地域の話を聞くのが楽しい。北九州のおばあちゃんの家で食べるおせちや鍋もおいしい。
 (福岡市・那珂小5年 高倉千紗子(たかくらちさこ)記者)

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=2018/01/10付 西日本新聞朝刊=

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