【おしごと拝見】ファッションコンサルタント 藤原純子さん(52)

藤原さん(右端)といっしょに、似合う色を探す作業を体験した
藤原さん(右端)といっしょに、似合う色を探す作業を体験した
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「パーソナルカラー診断」の基本になる肌の色をチェックするため、みんなで手のひらの色を比べてみた
「パーソナルカラー診断」の基本になる肌の色をチェックするため、みんなで手のひらの色を比べてみた
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パーソナルカラー診断で使う布。似合う色が四つのグループに分けられている(左)
パーソナルカラー診断で使う布。似合う色が四つのグループに分けられている(左)
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 ●似合う服見つけ内面にも変化 肌の色や骨格で診断

 みんなはおしゃれが好きかな? おしゃれって楽しいけれど、実はけっこう難しい。何色のどんな服が似合うのか分からないと悩む大人も多い。そんな悩みを解決する仕事が「ファッションコンサルタント」だ。福岡市を拠点に活動する藤原純子さん(52)に、おしゃれする意味や色の持つ力について聞いた。

【紙面PDF】おしごと拝見=ファッションコンサルタント 藤原純子さん

 おしゃれ好きの私たちは、お気に入りの服を身に着け、福岡市中央区にある藤原さんの仕事場を訪ねた。良い香りのする室内には、全身が映る鏡や色とりどりの布が並ぶテーブルがあった。白のワンピースを着た藤原さんが出迎えてくれた。「白は新しいスタート、などの意味があります」と教えてくれた。

 ファッションコンサルタントは一口で言うと、お客さん一人一人に合う服を提案する仕事だ。その人の魅力を引き出し「新たな自分」の発見を手助けする。

 人それぞれに似合う色や服の素材、形がある。藤原さんは、その人の肌やひとみの色に合う色を見つける「パーソナルカラー診断」や、体形や骨格から似合う服の形を選ぶ「骨格診断」などを行い、お客さんに服のアドバイスをする。延べ約1万5千人のお客さんと接してきたそうだ。

 私たちもカラー診断を少しだけ体験させてもらった。藤原さんは「自然の光の下で診断するのがポイント」と言う。仕事場に大きな窓があり、光がたくさん入っていた理由が分かった。肌の色は大まかに、黄みがかった色と青みがかった色の2種類に分けられる。それに加え、ひとみなどの色をもとに、明るさや鮮やかさなどから分けた四つの色のグループの中から、似合う色のグループを見つけていくのが基本だそうだ。

 私たち4人は好きな色(赤、ピンク、黄色、青)の中で、どんな色合いが似合うか藤原さんに見てもらった。さまざまな色の布を顔の近くに当てチェックした。中川路記者は赤で診断。赤といっても淡い赤、オレンジ色に近い赤や、赤紫に近い青みがかった赤などいろいろ。4種類の赤い布を体に当てて鏡を見ると、本当に色によって顔の印象が変わって見えたので驚いた。普段は1人当たり、120色の布を使って約2時間かけて診断するそうだ。

 藤原さんに相談に来る人の中には、外見について言われた心ない言葉がトラウマになり、おしゃれを楽しめないという人もいる。そんな人たちの相談に乗り、似合う色や服を見つけながら、心を開いてもらうのも役目だと、藤原さんは言う。「外見だけを磨くことが目的じゃない。外見を変えてみることで、内面にいい変化を生み出すことこそ、私の仕事」と笑顔で語った。

 ●「体操服が似合わない。なんでだろう」 中学時代の疑問が仕事の原点

 色の魅力にひきつけられ、ファッションが大好きという藤原さん。仕事の原点は、中学時代の体操服にあるそうだ。

 小学生のころから鏡の前で「一人ファッションショー」をするほどのおしゃれ好きだった。中学生のとき、体操服を着た自分を鏡で見て疑問がわいた。「似合わない。なんでだろう」。体操服が丸首であることに気づき「私って丸首の服が似合わないんだ」と思ったそうだ。「少しの疑問を持つことから、興味がある物事への探究が始まる」と話す。

 短大卒業後は銀行で働いたが、出産した27歳のとき、働き方を見つめ直し「いくつになっても、一生続けられる仕事がしたい」と考えるようになった。当時、交差点で信号待ちしているとき、色の重要性をあらためて実感し、ずっと好きだった色やファッションの道へ進むことを決めた。

 色の勉強をし、33歳で今の仕事に就いた。「似合う服を見つけたお客さんが笑顔になるのを見るのがうれしい」とやりがいを教えてくれた。

【紙面PDF】おしごと拝見=ファッションコンサルタント 藤原純子さん

=2018/05/15付 西日本新聞朝刊=

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