仏像盗難、日韓にしこり 九博「百済展」開催断念へ

 九州国立博物館(太宰府市)の三輪嘉六館長は1日、来年春に計画していた特別展「百済展」の開催を断念する方針を示した。長崎県対馬市の寺から盗まれ、韓国に持ち込まれた仏像の返還問題が影響したという。

 同市の観音寺で昨年10月、同県指定有形文化財の観世音菩薩坐像(かんぜおんぼさつざぞう)が韓国の窃盗団に盗まれ、韓国の裁判所は今年2月、日本への返還を当面差し止める仮処分を決定している。

 百済展は、日韓共催の形で同博物館や韓国で百済関連品を公開する計画だったが、日本側の出品予定者から韓国での展示を懸念する声が出ていたという。

 三輪館長は、特別展の代わりに、小規模なトピック展で百済関連の展示を企画するとしている。

=2013/05/02付 西日本新聞朝刊=

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