沖ノ島 研究者が熱い持論 九州国立博物館で講演会 250人魅了

研究者たちが沖ノ島の価値について語り合った講演会
研究者たちが沖ノ島の価値について語り合った講演会
写真を見る

 2017年の世界文化遺産登録を目指す国内候補「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の魅力を考える講演会が13日、太宰府市の九州国立博物館であった。県主催で、古代の外交関係について研究者たちが持論を展開、約250人が熱心に聞き入った。

 沖ノ島からは銅鏡や金製指輪など約8万点の出土品が見つかり、国宝になったことから島は「海の正倉院」と呼ばれている。
 講演会では宮内庁正倉院事務所の西川明彦保存課長が奈良の正倉院と比較して、「正倉院宝物は唐代のものが多く、沖ノ島の国宝は新羅系が多い。いずれも国際色豊かだ」と評価した。

 同博物館の河野一隆企画課長は、祭祀(さいし)の担い手の変遷について自説を展開。北部九州では出土例が少なく、畿内を中心に出土する装飾品が初期の岩上祭祀から出ている点を指摘した上で「当初から畿内政権によるものだと考える」と述べた。さらに「世界遺産に登録されれば新たな視点が加わり、実態解明につながることを期待したい」とした。


=2016/02/14付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]