タイの国宝「大扉」九博公開へ

繊細な彫刻が施された王室寺院ワット・スタットの大扉=タイ・バンコク
繊細な彫刻が施された王室寺院ワット・スタットの大扉=タイ・バンコク
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 九州国立博物館(九博、福岡県太宰府市)は16日、タイの国宝に指定されている王室寺院ワット・スタットの大扉について、来年4月の特別展で展示するため、バンコク国立博物館から福岡へ向け、搬出する準備作業を始めた。海外で公開されるのは初めてとなる。

 大扉は高さ約5・6メートル、幅約2・6メートル、奥行き約0・4メートルの木製で観音開き。表は猿やウサギなどの繊細な彫刻に漆や金箔(きんぱく)が施され、裏には壁画が描かれている。九博の原田あゆみ特別展室長は「一木を浮き彫りした技術は高く、東南アジアの彫刻文化の第一級だ」と話している。

 ワット・スタットの仏堂に設置されていたが、1959年の火災で一部が焼失、バンコク国立博物館に移された。18日に荷造りが行われ、同夜にも保管施設に搬出。来年3月に航空機で福岡に運ばれる予定だ。
 (バンコク浜田耕治)


=2016/11/17付 西日本新聞朝刊=

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