九博と瀋陽故宮 協定締結へ 特別展に向け関係強化

 九州国立博物館(福岡県太宰府市)は22日、中国遼寧省の瀋陽故宮博物院と学術文化交流協定を結ぶ。九博は、中国最後の王朝である清朝の歴史と文化を紹介する特別展を企画しており、実現に向けて、清の文化財を豊富に所蔵する同博物院との関係を強化する。九博が外国の博物館と同協定を結ぶのは、昨年の中国・成都博物院に続いて10件目になる。

 清は、東北地方で農牧や狩猟を営んだ女真族が建国した。瀋陽故宮は初期の王宮跡で、北京遷都後は離宮になった。博物院は、宮殿跡を利用して運営され、初代皇帝ヌルハチと第2代ホンタイジの遺品を中心に約2万点を収蔵。世界文化遺産「北京と瀋陽の明・清朝皇宮群」を構成する。

 九博は開館以来、中国や韓国などアジア各国の博物館や研究機関と同協定を締結。研究者の交流や文化財の修復支援などを通じて、特別展での文化財借用につなげてきた。22日に博物院で協定書を交わす島谷弘幸館長は「中国の多様な地域性を伝える特別展にしたい」と話している。


=2016/11/21付 西日本新聞朝刊=

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