国宝銅鐸に渦巻き文様 桜ケ丘12号 九博が3次元解析

 九州国立博物館(福岡県太宰府市、九博)と神戸市立博物館は17日、49年前に神戸市で出土した国宝・桜ケ丘12号銅鐸(どうたく)の文様が新たに判明したと発表した。四つの渦巻きを線でつないだ「四頭渦文(しとうかもん)」という文様で、九博の3次元計測器で解析した。

 桜ケ丘銅鐸(紀元前2~同1世紀)は1964年、神戸市灘区で出土した大小14個。他に武器型青銅器の銅戈(どうか)7本も見つかった。所蔵する神戸市博によると、大型のものでは水の流れを表す「流水文」、鹿やトンボなどの絵が確認されたが、3番目に小さく、表面が摩耗した12号銅鐸(高さ31センチ)の文様はこれまで判別できなかった。

 桜ケ丘銅鐸・銅戈を九博で特別公開するのに合わせ、二つのカメラで立体的に撮影する3次元計測を行った。両面に四頭渦文を一カ所ずつ確認した。一方が縦6センチ、横4・5センチ。もう一方が縦4・2センチ、横3・8センチ。四頭渦文は他の桜ケ丘銅鐸などでも類例はある。

 九博で成果を公表した神戸市博の橋詰清孝学芸員(日本考古学)は「謎だった12号銅鐸の文様構成を明らかにし、桜ケ丘銅鐸全体の解明につなげたい」と強調。残りの銅鐸・銅戈の画像解析も進めるという。桜ケ丘銅鐸・銅戈は9月29日まで九博で展示している。


=2013/08/18付 西日本新聞朝刊=

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