ハーブティー 体調に合わせて お茶、ジュースに混ぜても

英国で知ったハーブの効能を広めようと、教室を開いている川内美登子さん
英国で知ったハーブの効能を広めようと、教室を開いている川内美登子さん
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冬にお薦めのスペシャルティー。茶葉は左からジンジャー、シナモン、カモミール、紅茶、オレンジピール
冬にお薦めのスペシャルティー。茶葉は左からジンジャー、シナモン、カモミール、紅茶、オレンジピール
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 豊かな香りと鮮やかな彩り、さまざまな味わいが魅力のハーブティー。西洋では古くから民間療法として知られ、医薬品として病気の治療に使われているものもある。近年は日本でも専門店が増え、人気が高まってきた。寒さが日に日に増していくこれからの季節。ハーブティーで体と心を温め、リフレッシュしませんか。

 ハーブとは、香りがあり有効な成分を持つ香草、薬草の総称。「草」を意味するラテン語の「ヘルバ」が語源とされる。古代エジプトなどで薬に利用され、1世紀にギリシャの医者ディオスコリデスが約600種の植物の薬効をまとめた「薬物誌」にも、利用法の一つとしてハーブティーが紹介されている。

 料理にも使われるミントやレモングラスといった西洋のハーブのほか、ドクダミや柿の葉など漢方薬に使われるもの、さらに身近なところでいえば、ショウガやシソなど、薬味に使うものもハーブといえる。

 日本では食品として扱われ、美容や健康の観点から特に女性に人気。ドイツでは医薬品として扱われるものも多く、英国では大学の専門課程を卒業した人が、医療目的でハーブを処方する「メディカル・ハーバリスト」として活躍している。

 東京・銀座で「心理&ハーブ教室」を主宰する臨床心理士の川内美登子さん(48)は、15年前に英国で働いていたころ、ハーブに出合った。ホームステイ先の“お母さん”がハーバリストで、「月経痛に」「疲れているとき」「イライラが治まるように」と、さまざまな症状に合わせてハーブティーを入れてくれたという。「体にも心にも効くんだと驚いた」

 ハーブについて学んだ後に帰国し、カウンセリング時に患者さんにハーブティーを出すうちに評判となり、2005年に教室を開いた。川内さんは「ホルモンバランスを整え、整腸作用を促すなどさまざまな効果もある。自分にあったハーブを見つけ、気軽に取り入れてみてほしい」と話す。

 ただし、ハーブは医薬品のような効果を保証するものではない。妊娠中や病気治療中、服薬中の人は、事前に医師への相談が必要だ。

 ◆ハーブティーの基本の入れ方

 (1)ティーポットにドライハーブを入れる。1人分に対してティースプーン1杯が目安。ポットは、紅茶用や急須でOK。事前にお湯で温めておく。

 (2)沸騰したお湯を注ぎ、すぐにふたをして蒸らす。花や葉を使った茶葉なら3分、実や根を使ったものなら5分ほど。

 (3)茶こしを使いながらカップに注ぐ。2杯目以降は抽出時間を長くして楽しむ。

 緑茶や紅茶とも相性がいいので、飲み慣れない人はお茶に同量から半量を混ぜて入れてみよう。子ども向けには、大人の半量をジュースで割ると飲みやすい。ワインやウイスキーに1カ月間漬け込んだハーブ酒もお薦めだそうだ。

 ◆ハーブの種類

 【ペパーミント】イライラしているとき、リフレッシュしたいときに。頭痛や筋肉痛を緩和する効果も。

 【カモミール】眠れないときに。月経痛を和らげる作用もある。キク科のアレルギーの人は注意を。

 【ローズ】心が沈んでいるときに。ホルモンバランスを整える働きがあり、美肌にもよいとされる。

 【ローズヒップ】バラの果実。レモンの10~20倍のビタミンCを含み、美肌や風邪予防に効果的。

 【エキナセア】免疫力が落ちているときに。風邪やインフルエンザの予防に。

 【冬にお薦めのスペシャルティー】紅茶1、カモミール1、オレンジピール1、ジンジャー0.5、シナモン0.5の割合で入れ、5分抽出。牛乳とはちみつを入れてもおいしい。気持ちを明るくしてくれ、体が温まって風邪予防にも効果的。


=2015/12/19付 西日本新聞朝刊=

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