実家の大掃除 お願いします 不要品? 捨てる? 希望を確かめて 元気なシニアがお助けマン

「家庭用洗剤でもブラシなどを活用すれば、きれいに掃除できる」と実演してくれた「クリーンサービスそよ風」の野田房江さん
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家事の達人「選べるおそうじパック」のギフトカード
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 新年を気持ちよく迎えるための大掃除の季節。本当は年老いた親が暮らす家もきれいにしてあげたいけれど、忙しくて毎年自宅の片付けで精いっぱい、という方も多いのではないでしょうか。それなら実家の掃除を誰かにお願いする手だてはないか、調べました。

 ●業者に任せる

 専門業者に頼むと、どんな流れになるのか。福岡都市圏を中心にハウスクリーニングを手掛ける「クリーンサービスそよ風」(福岡市博多区)に伺いました。

 「東京から家族で帰省するので、その前に福岡で1人暮らしの母の家を片付けてほしい、という依頼もありましたね」と経営者の店長、野田房江さん(64)。

 依頼を受けるとまずは対象となるお宅を訪問し、そこに住む人の希望も聞きながら(1)家事代行スタッフによる清掃(2)専用機材を使った委託業者による水回りやベランダなどのしつこい汚れ落とし(3)不要品回収‐を組み合わせて見積もりを出すそうだ。

 お年寄りの住まいは、壊れた家電が運べず放置されている▽「もったいない」と捨てられない物がたまっている‐といった特徴があるという。

 気を使うのは不要品の仕分け作業。親族などの依頼者と、そこに暮らす人の希望に食い違いが出るため、スマートフォンのテレビ電話機能などを使って依頼者に部屋の様子を見せながら調整する。「高齢の方は日常空間が大きく変わるのを嫌がるので、なるべく居住者の考えを尊重します」

 料金はワンルームのマンションで3万2400円から。一般的な掃除など家事代行サービスだけならスタッフ2人で1時間6千円。大型不要品の回収は、軽トラック1台分1万2千円。

 ●シルバーの技

 日常的な掃除は行き届いているけど、大掃除のために手伝いが欲しい、という場合は、元気なシニア層の力を借りる手もある。

 60歳以上の約7千人が登録する福岡市シルバー人材センターでは、遠方に住む親族などの依頼を受ける「親孝行代行サービス」を提供している。掃除やごみ出しの家事援助サービスや、庭の草取りや植木の刈り込みに応じる。家事援助なら1回2~3時間で2500円程度とお手頃だ。除草や刈り込みは事前見積もりが必要になる。

 派遣される人材は70代が主力で、センターの芳賀正典事務局長は「専門業者に頼むほどでもないが手伝いを頼む当てがない、というときに活用してほしい」。

 掃除する場所が福岡市内なら申し込め、依頼者には後日センターからコンビニ決済できる請求書が届く。

 こうしたシルバー人材センターは各地にある。

 ●贈り物として

 掃除を“プレゼント”することもできる。

 ハウスクリーニングの「家事の達人」サービスを全国展開する「HITOWAライフパートナー」(東京)は、2014年から、台所や浴室などをスタッフが掃除するギフト商品「選べるおそうじパック」(1万2960~3万5640円)を販売している。

 購入者がネットなどを通じて贈りたい人を指定すると、相手に箱入りのギフトカードが宅配される。受け取った人は(1)エアコン(2)台所(3)レンジフード(4)浴室(5)トイレ・洗面台(6)浴室乾燥機‐の1~3カ所の掃除を電話やネットで頼める仕組みだ。

 事前見積もりは不要で、有効期限は購入日から半年。担当者は「例えば埼玉の方が、鹿児島の方に掃除をプレゼントできます」と全国展開の強みを語る。この季節はお歳暮として購入する人も多いという。

 *

 そよ風=090(3735)2923▽福岡市シルバー人材センター=092(643)8200▽家事の達人=(0120)423790。


=2017/12/09付 西日本新聞朝刊=

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