髪の悩み<上> 白髪染め、美容室に行く最適な頻度は? 黒々染めるとかえって不自然に…

辻泰行さん
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 年齢と共に増える「髪」の悩み。特に白髪は染めてもすぐに伸び、手間もお金もかかる。できるだけ楽に手入れするポイントを、ヘアケアの民間資格「ヘアケアマイスター」に認定されている美容師、辻泰行さん(32)=福岡市=に聞いた。

 美容院で染めるよりも、市販のカラーリング製品を使って自分で染める方が安い。だが辻さんは「美容院の方が髪や頭皮への負担が少ない」と強調する。

 髪質や傷み具合は人それぞれで、中には染まりにくい人もいる。市販品は誰でも染めやすい成分となっているが、美容院では個々に応じ調整するためダメージを抑えられるという。

 しかし、頻繁に美容院を利用すると費用がかさむ。最低限どのくらいのペースで通えばいいのだろう。

 辻さんは「白髪が全体の2、3割までなら、美容院で染めるのは4カ月に1回で、その間に1回、自宅でヘアマニキュアを使うといいでしょう」と話す。

 ヘアマニキュアは徐々に色が落ち、白髪の生え際が目立ちにくい。髪の表面をコーティングして、はりやつやを出す効果もある。

 注意が必要なのは徐々に染まるカラーリンスなどだ。これを日常的に使っている人がヘアカラーをすると青や緑に変色することがある。事前に美容師に相談した方がいい。

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 色にもポイントがある。シニアが髪を黒々と染めるとかえって不自然。辻さんは「最近の白髪染めは若者のヘアカラーと同じように色が豊富。明るめに染めた方が、生え際が目立ちにくい」とアドバイスする。

 髪の毛は約10万本あり、毎日50~70本が抜けて生え替わる。1日に0・3ミリ、1カ月で8~10ミリ伸びるとされ、濃い色で染めるほど伸びてきた白髪との境目が際立ってしまうためだ。

 白髪を生かしておしゃれに見せる「白髪ぼかし」を選ぶ人も増えている。全体をベージュや灰色系に染めることで、まばらな白髪を均一になじませたり、白髪を少なく見せたりする効果があるという。

 髪形によっても白髪は目立ちにくくなる。辻さんが薦めるのは短めのスタイルだ。

 髪も老化により、はりやこしが失われる。長いほど立ち上がりにくく、分け目の根元が見えやすくなる。「顎より短くすると頭頂にボリュームが出て、顔も引き締まり若々しい印象になりますよ」

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 ●かぶれないか事前テストを

 白髪用のカラーリング製品は、髪の内部まで染める染毛剤(医薬部外品)と、表層部だけの染毛料(化粧品)に分類できる。

 日本ヘアカラー工業会(東京)によると、染毛剤は一般的にヘアカラーや白髪染め、おしゃれ染めなどと呼ばれる。脱色しながら染色し、白髪も黒髪もほぼ同じ色にする。色持ちが良い一方、アレルギー性や刺激性の皮膚炎が起こる例が報告されている。工業会は「製品の説明書をよく読み、毎回使う48時間前にパッチテストでかぶれないかどうか調べて」と呼び掛ける。

 染毛料は、一度で染まるヘアマニキュア、酸性カラーや、繰り返し使うことで徐々に色づくカラーリンス、カラートリートメントなどがある。脱色をしないため黒髪は染まりにくい。

 この他、ヘアマスカラなどの一時染毛料は、外出先でも手軽に使える。

 ●女性には否定的

 2017年7月に行われた「白髪に関する意識調査」によると、女性の白髪に対し、男性からは厳しい目が向けられている。

 白髪のある異性のイメージを男女共通の選択肢で尋ねたところ、男性の白髪に対しては「すてき」など前向きな回答が上位に入ったが、女性の白髪については「手を抜いている」などのネガティブな評価が目立った。また自分の白髪に対する抵抗感が少なくなる年齢は男性が40代、女性が60代で、男女差があった。

 調査はリクルートライフスタイル(東京)がインターネットで行い、全国の男女1036人が回答した。

=2018/02/03付 西日本新聞朝刊=

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