在留同胞の先輩が指導 偽装難民や出稼ぎ「NO」 福岡市でネパール人交流会

交流会で先輩ネパール人の講話に耳を傾ける留学生
交流会で先輩ネパール人の講話に耳を傾ける留学生
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 苦学するネパール人留学生を支えようと、県内で活躍する同胞の先輩たちが30日、福岡市南区で初の交流会を開いた。集まった留学生約400人に対し、悪質な誘いに乗って偽装難民の申請をしたり、勉強もせずに「出稼ぎ留学生」と化したりすることがないよう先輩が厳しく指導。「未来を見据え、今を見つめて」と温かいエールを送った。

 県内のネパール人留学生は約3500人(2015年5月現在)。近年急増しているが、中には失踪したり、就労制限を破って働いたりするケースもあることから、在留歴の長い日本語学校のネパール人職員らでつくる親睦団体が、将来設計や学業の大切さを訴えようと企画した。

 交流会で英BBC放送の元ネパール統括責任者ラビンドラ・ミシュラさんは「壁に何度当たっても前向きに生きて」と留学生たちを励ました。企画した「アジア日本語学院」職員のダルマ・ラージュ・アディカリさんは「難民偽装、自殺、犯罪…絶対駄目。夢を忘れず、モチベーションを持ち続けて」と訴えた。

 福岡で就職が決まった九州産業大4年のシュレスタ・ビカスさん(27)は「留学生活はつらくて大変だけど、それを乗り越えて成功をつかみ、続く後輩のお手本になりたい」と話した。

=2017/07/01付 西日本新聞朝刊=

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