健康のヒント 入浴のこつ 40度前後で10分以上 熱過ぎると皮膚乾燥の心配も

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 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。第2水曜は、年間約22万件の声が寄せられ、家事のヒントや最新情報を発信する「花王」消費者相談室にお助けいただきます。

 入浴は日本人の生活にとって欠かせない習慣です。何げなく入っているお風呂ですが、お湯の温度や量、つかる時間などによって、体に及ぼす影響はさまざまです。今回は入浴のこつをお伝えします。

 ●水圧でむくみ取り

  湯船の温度の目安は?

  一日の疲れをすっきり解消するには、冬場なら40度前後のぬるめのお湯に、10分以上を目安にゆっくりつかります。ぬるいお湯には副交感神経を優位にさせる効果があり、精神を鎮静させます。特にストレスで疲れたときやイライラしたときにおすすめの入浴法です。
 足のむくみや疲れをとりたいときは、湯船につかることで、体にかかる水圧を利用して、足にたまった血液やリンパ液を押し戻すとよいでしょう。たっぷりと多めにお湯を張り、長めに入浴します。温度は、ストレスやイライラを解消したいときと同じ、約40度が目安です。

 立ち仕事が多い方のほか、よく運動したり長く歩いたりして筋肉の疲れを感じた日には、38~40度程度のぬるめのお湯に、ゆっくりつかるとよいでしょう。血管を拡張させて血行を促進すると、発痛物質や疲労物質を流し去ることができます。浮力により全身の筋肉や関節を休ませることで、疲れも和らぎます。

 体が冷えてしまったときや冷え症の方は、「思いっきり熱いお湯で温まりたい」と思うかもしれませんが、やはり40度前後が効果的です。ぬるめのお湯にじっくり長めにつかることで、体の芯までぽかぽか温まり、血行が促進されるからです。この方法は、エアコンの効いた場所で長時間過ごした夏の日など、一年を通して有効です。

 ●クリームで保湿を

  なかなかゆっくりお風呂に入る時間がありません。

  忙しい現代人は、湯船につかる時間が短くなりがちで、花王の調査によると、1日あたりの平均入浴時間は、ここ10年で徐々に短くなってきています=表参照。

 ゆっくり入浴できない忙しい平日の夜など、入浴剤を活用してみてはいかがでしょうか。また、薬用入浴剤は温浴効果を高め、疲労回復、肩の凝り、冷え症などに効果があります。

 冬は乾燥するので、肌のかさつきが気になる方もいるでしょう。熱いお湯は皮膚を乾燥させ、肌の老化を早めるといわれています。ぬるめのお湯につかり、タオルなどでこすり過ぎるのを避け、お風呂上がりには保湿クリームを使いましょう。かさつきが気になる方は保湿効果のある入浴剤を試してみるのもよいでしょう。

 ぐっすり眠りたいときには、寝床に入る2時間前を目安にお風呂に入ると、快眠を得やすいといわれています。冬なら40度前後のぬるめのお湯にゆっくりつかります。

 仕事を頑張る前やシャキッとしたいときなど、朝風呂に入りたいときもありますね。42度くらいの熱いお湯にさっとつかり、長風呂は避けてください。交感神経を刺激するので、心身の緊張を高めます。ただし、心臓や血圧などに問題がある人にはこの入浴法はおすすめできません。

 目的や体調に合わせた効果的な入浴法を知ることで、心身の疲れを癒やし、毎日のバスタイムをもっと健康的な時間に変えましょう。


=2018/01/10付 西日本新聞朝刊=

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