<バレンタイン>小麦アレルギーの子に贈る手作りお菓子、注意点は?

写真を見る
小麦粉やバターを使っていないココア味のスノーボールクッキー
小麦粉やバターを使っていないココア味のスノーボールクッキー
写真を見る
「水分量の少ないクッキーなどは初心者でも作りやすいですよ」と話す川口くららさん
「水分量の少ないクッキーなどは初心者でも作りやすいですよ」と話す川口くららさん
写真を見る

 14日のバレンタインデーに向けて、小麦アレルギーのある息子のためにお菓子を手作りしようと思います。どんなことに気を付ければいいですか。

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。

 食物アレルギーは特定の原因食品を食べると起き、意識障害などの重い症状を招くこともあります。中でも卵、乳、小麦、落花生、エビ、ソバ、カニは「特定原材料」として、加工食品(容器入り)では表示が義務付けられています。

 お菓子の多くは卵や小麦を使っており、アレルギーがあるとなかなか食べられませんね。原因食品を使わずに作ることはできるのでしょうか。菓子店「ケーキ工房ひかり」(福岡県春日市)の店主、川口くららさん(32)に聞きました。

 川口さんは、長男(6)が乳製品などにアレルギーがあったことから、3年前に卵、乳製品、小麦などを使わないお菓子の製造販売を始めました。特に人気の誕生日ケーキは生クリームの代わりに豆乳クリームを使っていて、全国各地から注文があるそうです。

 店の調理場は、普段から原因食品を一切持ち込みません。「思わぬ混入」を防ぐためです。川口さんは「自宅の泡立て器は隙間に小麦粉が残っていることもあります。入念に洗浄するか、新品を使ってください」と話します。道具だけでなく作業スペースも、原因食品が混入する恐れがないか確認しましょう。

   *    *

 バレンタインにぴったりの簡単レシピを、川口さんが教えてくれました。

 主なアレルギー原因食品を使わず、スーパーでそろう材料で作れる「ココア味のスノーボールクッキー」です。薄力粉を米粉、バターを菜種油に置き換えるのがポイントです。チョコレートやミルクココアは乳製品が含まれるので、純ココアを使います。

 作り方です。

 (1)ボウルに米粉と片栗粉、きび砂糖、純ココア=レシピA=を入れ、泡立て器で混ぜ合わせます。米粉は粒が細かいので、薄力粉のようにふるう必要はありません。

 スノーボールクッキーはサクサクほろほろとした歯触りが魅力です。米粉だけでは硬めの食感になるため、片栗粉も入れます。

 (2)菜種油と豆乳=同B=もボウルに加え、泡立て器で粉っぽさがなくなるまで混ぜます。

 菜種油でなく太白ごま油などを使うと、また違った風味が楽しめます。ただしゴマアレルギーなら使えません。豆乳は牛乳の代わりですが、ココナツミルクを使ってもいいですね。

 (3)生地がまとまったら、直径2センチほどの団子状に丸めます。指先でぎゅっと押し固めますが、難しければ豆乳を少し足します。

 (4)170度に熱したオーブンで18分間焼きます。焼き上がりは非常に崩れやすいので、完全に冷めるまで触れないでおきます。

 (5)冷めたら粉砂糖をまぶしてできあがり。粉砂糖を入れたポリ袋の中で、優しくコロコロとまぶすと簡単です。

 スノーボールクッキーは湿気を帯びやすいので、乾燥剤のシリカゲルを入れてラッピングすると、おいしい状態を保てます。友だちに「友チョコ」として配るなら、材料を明記するとみんなが安心して食べられますね。

 最近ではアレルギー対応のお菓子ミックス粉も販売されています。「バターや生クリームを使わないので『カロリー控えめでうれしい』『普通のお菓子よりあっさりしておいしい』とアレルギーでない人も食べていますよ」

 お助けいただきありがとうございました。

   ◆    ◆

 「ケーキ工房ひかり」はネットショップ(http://ひかり.jp/)でのみ注文を受け付けている。問い合わせ=092(986)6421。


=2018/02/07付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]