
初めて内部が一般公開される崇福寺の山門=福岡市博多区
福岡藩主黒田家の菩提寺(ぼだいじ)として知られる臨済宗の古刹(こさつ)、崇福寺(福岡市博多区千代)の山門2階内部が、4月1日から5月10日まで初めて一般公開される。旧福岡城本丸表御門を移築した山門は福岡県指定有形文化財。往時の福岡城の姿に触れる貴重な機会となりそうだ。
山門は高さ約12メートル、幅約8メートルの木造瓦ぶき2階建て。福岡城築城に伴い、17世紀初めに建てられた。大正期の1918年、福岡城跡を管理していた陸軍から払い下げを受け、移築された。
崇福寺によると、かつては木造の門扉があったが、台風で何度も壊れ、取り外されたままに。さらに2005年の福岡沖地震で梁(はり)や柱がずれた。鉄製の金具などで補強したものの、しっくい壁の一部が崩れたり、浮き上がったりしており、本格的な修復を目指すことになった。山門の拝観料は修復費に充てる。
山門内には、築城当時の屋根瓦も展示。一部に十字架とみられる刻印が残っており、黒田如水(じょすい)、長政親子がキリシタン大名だったことと関係があるとの説がある。
岩月海洞(かいどう)住職(47)は「山門の修復に合わせて門前を石畳にするなど景観も整える。地域活性化に役立てれば」と話している。
拝観料は200円。団体での拝観は事前申し込みが必要。崇福寺=092(651)0398。
=2012/03/29付 西日本新聞朝刊=