西日本新聞

博多千年の都市フォーラム

博多駅地区まちづくりシンポ
住民が誇れる「駅」に 街を担う指導者養成
期待や注文の声次々

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真剣な表情で議論に聴き入る「博多千年の都市フォーラム」の参加者たち

 福岡市博多区のホテルで7日開かれた「博多千年の都市(まち)フォーラム」のシンポジウム「いま『共働』が始まる」(博多駅地区まちづくり推進組織準備会、西日本新聞社主催)は、博多駅地区の将来に強い関心を寄せる市民や企業関係者約400人で満席となった。九州新幹線全線開通後のまちづくりに向けて、聴衆からは「住む人が誇りを持てる博多駅にして」「街を担うリーダーの養成を」など、要望や注文の声が聞かれた。

 春日市の会社員鼻崎のり子さん(46)は、福岡市の都市力を分析した藻谷(もたに)浩介・日本政策投資銀行地域振興部参事役の基調講演を聴き「データや図表に裏付けされていて分かりやすかった」と絶賛。「博多に住む人が誇りを持ち続け、周りからうらやましがられるような素晴らしい駅にしてほしい」と期待を寄せた。

 「博多駅地区の新しさと博多部の古さが共存するまちづくりを目指すべきだ」とする出口敦・九州大学大学院教授の主張に共感したのは、福岡市早良区四箇の会社員谷正成さん(54)。「高齢化社会を見据え、博多部に立ち並ぶ古い寺社を観光資源としてもっとPRすればいい」

 30年以上前から博多駅の徒歩圏内に住む主婦小嶋和子さん(61)は「今まで、駅に愛着はあってもそれ以上の期待は持てなかった。今度は、外から来た人を案内したくなる駅になってほしい」と願う。そのためにも「駅周辺の開発を進める企業に地元の考えや声を届かせたい」と話した。

 駅周辺のまちづくりにかかわる福岡地所に勤める豊村勇二さん(45)は「会場の空気から『いい街にしたい』という真剣な思いが伝わってきた。博多で働く者として、できることを一緒にやりたい」と話した。筑紫野市議の伊藤利之さん(66)は「新しい博多駅は、九州全体の『顔』となる。その行方を担うリーダーをみんなで育てることが必要ではないか」と魅力的なまちづくりを進めるための課題を提起した。

 フォーラムでは、福岡市を拠点にする人気劇団「ギンギラ太陽’s」が天神や博多の百貨店の変遷を描いた作品を上演。流通戦争をコミカルに振り返る内容が、参加者の爆笑を誘っていた。

=2007/11/08付 西日本新聞朝刊=



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