
急ピッチで一番山笠の人形の制作を進めている白水英章さん=福岡県那珂川町
開幕まであと12日-。博多祇園山笠の人形作りが大詰めを迎えている。飾り山笠が7月1日から街を彩り、舁(か)き山笠は同10日に流舁きを迎える。人形師が熟練の技で魂を吹き込んでいる。
今年の一番山笠東流の舁き山笠を手掛けるのは博多人形師の白水英章さん(45)=福岡県那珂川町。標題は「千手乃光照丈夫(せんじゅのひかりはもののふをてらす)」。能の「田村」を題材に、坂上田村麻呂が鬼神を退治する場面を力強く表現する。
山笠の人形作りは飾り山笠から始めて3年目。舁き山笠は今回が初挑戦だが、鬼神をにらみつける目やつり上がったまゆ毛は迫力満点の仕上がりだ。不況も新型インフルエンザも吹き飛ばそうとの思いを込めて制作しているという。白水さんは「責任は重大。無事に人形を奉納し、舁き手にも、見ている人にも喜んでもらいたい」と話している。
=2009/06/19付 西日本新聞朝刊=