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「幻の流」の舁き棒 旧岡流 7日から50年ぶり一般公開 福岡市の博多町家ふるさと館

2009年07月06日 17:36
博多町家ふるさと館に展示され、7日から一般公開される岡流の舁き棒
博多町家ふるさと館に展示され、7日から一般公開される岡流の舁き棒
 幻の流(ながれ)が50年ぶりに“復活”へ‐。博多祇園山笠に1959年まで舁(か)き山笠を出していた「岡流」の舁き棒が7日から、福岡市博多区冷泉町の博多町家ふるさと館(長谷川法世館長)で公開される。これまで保管していた櫛田神社から同館が譲り受けた。市民の目に触れるのは50年ぶり。かつて岡流に所属した「山のぼせ」たちも心待ちにしており、注目を集めそうだ。

 岡流は戦前からの七流に続く新興の流として49年、社家町、上祇園町、下祇園町など旧町の13カ町が組織して誕生。3年後の52年から舁き山笠と飾り山笠に参加した。当時は朝鮮戦争特需による好景気で、同年の舁き山笠は14本、飾り山笠13本と最大規模に。その後、次第に天神地区が商圏の中心となり、博多地区の経済の地盤沈下が進み、岡流も人手不足や資金不足に陥り、59年限りで参加を取りやめた。

 今回展示される舁き棒は6本あり、長さ5.45メートル、「岡流」と彫り込んである。櫛田神社が管理を任されていたが今年1月、廃棄処分するかどうかが問題になり、流に思いを残す人も多いことから、長谷川館長が引き取りを申し出たという。

 同館では、山笠の紹介ビデオを上映している映像ルームを改修し棒を展示。うち1本は、実際に肩の上に載せて重さを体感し、山笠を舁いた気分が味わえるよう、前方に突き出させて設置する。

 長谷川館長は「岡流に出ていた友人から、なくなって寂しいという思いを聞いていた。歴史的な記念として館に残したい」と語る。岡流に現場を取り仕切る赤手拭(てのごい)筆頭として出ていた博多区冷泉町の桑野芳雄さん(76)は「当時は独身で青春そのものだった。久しぶりに舁き棒を見られるのは楽しみ」と話している。


=2009/07/06付 西日本新聞夕刊=

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