
起源の年から770年を迎えたとされる伝統の夏祭り「博多祇園山笠」は15日早朝、福岡市博多区で最後を飾る「追い山」があった。舁(か)き山笠を運営する7つの流(ながれ)と、上川端通の飾り山笠が博多の街を豪快に疾走した。
空が白み始めた午前4時59分、太鼓の合図で一番山笠・西流の山笠が櫛田神社前(同区上川端町)をスタート。境内の清道旗を回る「櫛田入り」では、桟敷席に詰めかけた約2000人の観客から拍手が送られ、大歓声に包まれた。男たちは観客とともに「博多祝い唄」を唱和し、博多の街へと駆けだした。
中洲流には、東日本大震災で被害を受けた宮城県の被災者2人も参加。復興の思いを胸に「勢い水」を浴び、流の仲間とともに、ゴールの廻(まわ)り止め(同区須崎町)まで約5キロのコースを力の限り突っ走った。
各流が走り終えた午前6時ごろ、櫛田神社では境内に静穏を取り戻す「鎮めの能」が披露され、15日間の祭りを終えた。