柳田、球界の度肝を抜く140m場外弾

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 ガッチャマン「ギータ」がレジェンド弾をぶちかました! 柳田悠岐外野手(25)が西武ドームの場外へ推定飛距離140メートルの9号ソロを放った。復刻ユニホームシリーズとなった今カード。「ガッチャマンヘルメット」のタカ打線が先制しながら、かつての戦いぶりを象徴するかのような逆転負けを喫した。首位オリックスとは2・5ゲーム差に拡大したが、柳田の勢いは止まらない。3番ギータを「エンジン」にタカ打線が首位を追う。

 つんざくタカ党の大歓声すら越えて、白球が右中間場外へと消えていった。2点差を逆転された直後の3回。先頭の柳田が、2番手藤原の外角直球を粉砕した。

「データがなかったし、単純に来た球を狙った。真芯を捉えたので飛ぶと思った。ゆっくり打球を見ていましたよ」

 完璧な手応えをつかんだ打球は屋根とスタンドの間を抜け、一塁側のゲート入り口前に着弾する推定飛距離140メートルの9号ソロ。近くにいたアルバイト歴4年余りの江頭未那美さん(21)も「場外まで飛んできたのを見たのは、おかわり(中村)さん以来」と仰天した一発だ。その中村は2009年7月12日のオリックス戦で140メートルを越える場外弾を左中間に放っている。

 規格外パワーの持ち主柳田もプロ通算25本目で場外弾は初。昨季までは大振りのせいで打ち損じが多かったが、ティー打撃から右肩が開かないよう心掛けることでボールを捉える確率が上がっている。5月29日のDeNA戦(横浜)から内川の代役として3番を任され、19試合で74打数25安打19打点。「結果を出し続けているので、少しは自信にしていい」と重責をはね返し、精神面の成長に変えている。

 初回の右前先制打も含め、3打数2安打2打点。柳田の奮闘に打線も続き、先発野上を2回で引きずり降ろした。チームは逆転負けで連敗したが、秋山監督は「打線はいい形をつくれている」と納得顔を浮かべた。

 バース(阪神)やブーマー(阪急)、門田博光(南海)、ウッズ(中日)…。日本プロ野球史の中で背番号44は、数々の名スラッガーが背負ってきた。今回の3連戦で復刻ユニホームを着用しているダイエー時代初期も、岸川勝也や来日1年目で32本塁打放ったラガが着けていた。

 入団1年目から着けている柳田は「背番号は気にしない」と首を振るものの、本能のツメは隠せない。「最高の本塁打は1年目に2軍戦で打った“1号”。きょう(の本塁打)も、バックスクリーン横を抜けたあの一発ほどじゃない」。2011年4月24日のウエスタン阪神戦(京丹後)で鶴から放った特大弾の再現を追求する。

 5回に敬遠気味の四球で歩かされるなど、他球団の柳田への警戒は厳しさを増している。力を認められつつある証しだが、「今季は三振が多い。三振を少なくしたい」と本人はまったく納得していない。この日、ガッチャマンヘルメットをかぶってぶちかました場外弾もプロローグ。いよいよギータ伝説の幕が開く。 (末継智章)

=2014/06/29付 西日本スポーツ=

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