森福、涙の「感謝」 「ホークスの10年」問われ沈黙20秒

FA移籍する意向を球団に伝え、涙をこらえながら記者会見する森福
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FA権を行使し読売巨人への移籍を表明する森福
FA権を行使し読売巨人への移籍を表明する森福
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 さようなら、ホークス-。福岡ソフトバンクからフリーエージェント(FA)宣言して巨人への移籍を決めた森福允彦投手(30)が、プロ入りから10年間過ごした愛着あるチームに別れを告げた。1日、ヤフオクドーム内の球団事務所を訪れ、正式に退団を報告。涙ながらにホークスへの感謝の思いを口にし、新天地での活躍を誓った。DeNAからFA宣言した山口俊投手(29)も巨人入りを決めた。

 込み上げる感情を、抑えきれなかった。無数のフラッシュを浴びた森福の表情が、ゆがんでいった。報道陣から「ホークスでの10年間」を問われると、約20秒間沈黙。頬に光るものを伝わせながら、言葉を絞り出した。

 「本当に、クビも覚悟したときもありましたし…、それでも使い続けてくれた監督だったり…、支えてくれたファンのみなさん……、本当に周りに恵まれてここまで来られた。感謝しています…」

 愛知・豊川高から社会人・シダックスを経て2007年にホークス入り。プロ入りから10年間を過ごしたチームに、感謝と別れを告げた。午後5時半すぎに球団事務所を訪れ、正式に巨人移籍を決断したことをフロント陣に報告。「(球団からは)10年間本当にありがとう、日本シリーズでまた戦おう、と声をかけていただいた。こんな僕をここまで成長させてくれたことに感謝しています」。新たな船出の決断をしたとは思えないほど、表情には寂しさがあふれた。

 涙を我慢できないほどホークスへの愛着があることは事実だが、FA宣言から約1カ月間悩み抜き「挑戦」の道を選んだ。「巨人で、自分の挑戦としてやっていきたい」。13年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表入りするなど、左のセットアッパーとしての地位を確立したが、最近2年間は左打者へのワンポイント起用が増えていた。新天地で、再び絶対的なセットアッパーとしてマウンドに君臨してみせる決意だ。

 「違う場所だけど、同じ野球。また新たな森福允彦として、グラウンドで元気に輝いている姿を見ていただけたらいい」。5日に巨人の森福として入団会見を行う予定。384試合に登板したホークスのユニホームと福岡に別れを告げた小さな左腕が、東京ドームを舞台に、第二の野球人生でも輝きを放つ。

=2016/12/02付 西日本スポーツ=

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