長谷川、王座奪還へ思い一つに V逸の内幕、監督と選手で「意見の違い」も

JR博多駅前広場であった年末年始特別警戒出動式の後、オープンカーでパレードする博多署一日署長の長谷川
JR博多駅前広場であった年末年始特別警戒出動式の後、オープンカーでパレードする博多署一日署長の長谷川
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年末年始特別警戒の出動式に出席する長谷川
年末年始特別警戒の出動式に出席する長谷川
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 福岡ソフトバンクの選手会長、長谷川勇也外野手(31)が1日、V奪回への信条を熱弁した。日本ハムに最大11・5ゲーム差を逆転され歴史的なV逸を喫した今季を回顧。工藤監督との意見の相違に選手が引きずられた結果、チーム状態が低下したことを反省し、状況に左右されず同じ方向へ進むべきと強調した。この日は福岡県警博多署で一日署長を務め、JR博多駅前で行われた年末年始特別警戒の出動式に出席した。

  制帽に制服姿の長谷川は博多駅前広場であいさつし、署員や地域の団体を激励した。「野球も大事なのはチームワーク。一つのチームとなって犯罪、事故を強力打線で打ち崩し、博多の安心、安全を堅い守備でがっちり守っていきましょう」。チームワーク-。一日署長の活動後にその言葉に話題が及ぶと、最大11・5ゲーム差を逆転された今季の回顧になった。

 「選手の雰囲気は例年と変わってなかったと思うんですけど。うーん…難しいな。みんなで気持ちを一つに、ブレない心を持ち続けないと。ブレさせられてはいけない」。V逸の一因としてボタンの掛け違えに触れた。

 「監督の意見を、僕たちがうまく受け入れられないこともあったり。微妙な意見の違いというか…それが生まれてしまったと思う」

 個別の事柄には言及しなかったが、選手がベンチの用兵、作戦などに戸惑った面はあった。

 長谷川の主張は方針への反論ではない。プロ集団は個性派ぞろい。特に監督、選手で思考が違っても不思議はなく「そういうことはあるし、あったこと」と大なり小なりどこも内包する問題と理解済みだ。

 「それでも『やることは変わらない』という意思を持ち続けて戦うのが一番大事」

 微妙な空気の中で“変わってしまった”無念をうかがわせた。

 課題の一つは、当然ながら意思疎通の深化だ。「うまくコミュニケーションを取って、監督のやりたい野球を僕たち選手がしっかり表現できるように」。もう一つ「悪循環に陥ったときにプラス思考でいられなかったのが、悪い流れを早めに食い止められなかった要因」とも述べた。

 「雰囲気に持っていかれないようにする。悪い流れにいきそうなときに、しっかり、早めにいい方向に持っていけるように。プレーで表現するのか、みんなでコミュニケーションを取るのか、それはその時次第ですけど」

 選手会長の責は負いつつ「みんな、分かってると思う」と口角泡を飛ばす必要はないとも感じている。「選手個々がしっかりしている。内川さん、マッチ(松田=1年先輩ながら親しみを込めて呼ぶ)、ポン(本多)だったり、経験ある選手が多い。何とかしようという責任感の強い選手ばかりだし、そういう気持ちはみんな持っている集団」と胸を張る。「それを一つにしていけたら。(日本一の)目標は同じだけど、気持ちをより強固にしていけたら」

 かく言うのは「みんなの気持ちが同じ方向に向けば、必然的に優勝に手の届くチーム力になる」と信じるからだ。語弊を恐れず、飾らず反省を語り、建設的に論じた。

 ◆長谷川署長、制服姿を自画自賛

 長谷川は出動式後にオープンカーに乗り、駅前から博多署までのパレードに臨んだ。陥没事故が起きた、はかた駅前通りのそば、大博通りを通って沿道に手を振った。「恥ずかしかった」と言いつつも「仕事中の方も気づいて手を振ってくれた。仕事しなくて大丈夫なのかな」とジョークを一発。「わりかし似合ってる方かな」と自賛した制服の装飾具を指さし「この間、岩崎が(一日署長を)やったときはシルバーだったけど、これは金なので、位が上ということ。そこは良かったです」と笑った。

=2016/12/02付 西日本スポーツ=

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