武田 大谷任せとけ 代役決定…無念晴らす

日本代表の小久保監督(左)と握手する武田
日本代表の小久保監督(左)と握手する武田
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キャッチボールの途中、両腕で丸印をつくる武田
キャッチボールの途中、両腕で丸印をつくる武田
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 ラストサムライが決定!! 福岡ソフトバンクの武田翔太投手(23)が4日、第4回WBCを戦う侍ジャパン入りすることが決まった。メンバー入りしていた日本ハム大谷翔平投手(22)が右足首を痛めたため出場を見送り。先発の代役として白羽の矢が立った。この日、キャンプ地を訪れた侍ジャパンの小久保裕紀監督(45)から通達された右腕は、大谷の思いも背負って世界一への原動力となる。

■携帯にメッセージ

 後輩の無念を背負い、世界一を争うひのき舞台に立つ。侍ジャパンのエース格だった大谷が辞退。28人目に刻まれたのは「武田翔太」だった。4日、キャンプ地を訪問した小久保監督から、ウオーミングアップを終えた直後に「一緒にやろう」「先発の一員として期待している」と直接通達された武田は「準備していました」と応じた。

 「素直に喜んでいます」。初のWBC出場が決定。小久保ジャパン発足時から代表の常連組だったが、1月24日のメンバー発表時には名前がなかった。それでも、気持ちを切らすことなく準備を進めた。球団を通じて小久保監督から万が一のため「先発の予備の1番手」と伝えられていたからだ。

 その“万が一”が起きた。プライベートでも仲がいい大谷から、故障の可能性を知らされていたという。「昨年あれだけ投げていたし、本人も頑張った結果だから」。この日の朝、米国でキャンプを行う大谷から携帯電話にメッセージが入っていた。具体的には明かさなかったが「そんなに謝らなくても、と。人間性が表れている。悔しいだろう、と思います」と文字から伝わる無念さが、武田の心に染みた。

 世界一を手土産にできれば、大谷の無念を少しは軽くできるはず。「そういうことも考えて頑張らないと。大谷君はしっかりと治してほしい」。WBC公認球への対応は課題になりそうだが、「ときどき練習もしてきたので問題ないです」と頼もしい。代表入りを受け、キャンプイン後では初めて同球でキャッチボール。違和感なく操って見せた。

■開幕投手も「大事」

 「本人にも、故障者が出れば、という自覚があった」。侍の将はホッとしたようだ。一昨年秋のプレミア12などの国際経験、マウンドで見せる精神の強さなどをあらためて評価したという。得意とするカーブは、米大リーグで活躍する猛者たちに通用する可能性が十分にある。代役として適任だった。

 武田は日の丸の責任感と同時に、チームのV奪回の宿願も忘れない。立候補済みの開幕投手への思いは「変わりません」と言い切った。「WBCもチームも、両方大事」。2017年。二つの頂点を味わう1年にしてみせる。 (谷光太郎)

■工藤監督「思う存分使ってください」

 工藤監督が、武田のWBC派遣を快諾した。午前9時前からキャンプ地を訪れた侍ジャパン小久保監督と約20分の会談。大谷の辞退により急きょの代役指名となったが、快く日本代表側の要望に応じた。「うちの球団としては全面的に協力するというのは変わらない。武田君自身も出たいという意思もあるし、こういう結果になってよかった」。会談で工藤監督は小久保監督に「思う存分使ってください」と心強い言葉を送ったという。

=2017/02/05付 西日本スポーツ=

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