【キーマンに聞くCS直前企画 投手編】ソフトB和田毅 いてよかったと思われる投球を 昨年CS不在、今年レギュラーシーズン長期離脱

ランニングで調整する和田
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2011年のCSファイナルS第1戦で打者を打ち取り、ほえる和田
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 クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの直前企画「キーマンに聞く」の投手編は、第3戦で先発予定の和田毅投手(36)を直撃した。昨季5年ぶりに日本球界に復帰した左腕は、最多勝&勝率第1位のタイトルに輝きながら、左肘痛でCS出場を果たせなかった。今季は5月に左肘を手術し長期離脱を強いられたが、8月末に戦列復帰。短期決戦の経験も豊富な左腕に、CSに懸ける思いを聞いた。 (聞き手・構成=鎌田真一郎)

 -昨季は投手リーグ2冠に輝きながら、左肘痛でCSに出られなかった。今季のCSに懸ける思いは。

 「去年はレギュラーシーズンは戦えたけど、CSはチームが苦しいときに投げられず、敗退を見ることしかできなかった。申し訳ない気持ちでいっぱいだったし、悔しかった」

 -今季は5月に左肘を手術した。

 「今年こそはという思いがあったけど、今度はレギュラーシーズンでけがをしてしまって…。CSには間に合ったけど、去年の申し訳なさはある。『いてくれてよかった』『投げてくれてよかった』と思われる投球がしたい」

 -8月末の戦列復帰後は3戦連続で好投した。

 「レギュラーシーズン中に戻って来られたのはよかったし、優勝というモチベーションがあった。マジックを減らすこと、チームが勝つことだけがモチベーションだった」

 -9月16日の優勝決定後に調子を落とした。

 「これは予想していた部分もあった。自分の中でほっとした部分があった。それからいい感じで投げられなくて、フォームが崩れてしまった。今は自分の中で引き締めて、状態をもう一度上げて、CSで投げる調整をしている」

 -五輪やワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も経験しており、短期決戦は得意。

 「嫌いじゃないです。ただ、経験はあっても慣れることはない。毎回、条件は一緒ではないから。自分の状態や相手も違う。テストで同じ問題を解くなら、慣れるんだろうけど」

 -CSは久しぶり。

 「ポストシーズンで投げられるのは、それだけでも幸せ。勝ったら、1年やってきたことも報われる。僕の場合は1年間働けなかったので、ここで仕事ができれば少しは役に立てたかなと感じられると思う」

 -短期決戦では投球内容に変化があるか。

 「レギュラーシーズンとやることは変わらない。ただ、連戦になるから試合の流れは大事。流れを決めるワンプレー、1球の重みだとか。ここが大事というところで抑えないといけないし、(相手の)流れを止める投球をしないといけない」

 -記憶に残るCSは。

 「(ファイナルステージで)3連勝した2011年ですね。最後(の第3戦)はハセ(長谷川勇)が打って勝った(※1)。CSはそれまで敗退続きで歯車がかみ合わなかったけど、歴史を塗り替えた。そこから本拠地でのCSは全部勝っている。自分は6年ぶりのCSになるけど、チームは14年も15年も本拠地でのCSは負けていない」

 -以前は苦手意識も。

 「特にそんなことは考えていなかったけど、見えない力とか、流れがあるんだと思う。初戦で負けると『今年もか』とか『アドバンテージが消えてしまう』とか。こればっかりは、分からないですけど」

 -今季はリーグ史上最速で優勝した。その理由は。

 「このチームは選手層が厚い。(レギュラーが)安泰な選手は一部で、それ以外は競争。若い先発もたくさんいるし、僕も危機感はある。監督がいつも言うように、競争があることが強いチームだと思う」

 -ポストシーズンでも強さを発揮したい。

 「レギュラーシーズンでこれだけの勝ち星(94勝)を挙げているし、『CSでもホークスは強かった』という姿を見せたい。(2位に17・5ゲーム差をつけた)11年もそうだったけど、緩みはない」

 -第2戦まで東浜、千賀の若い2人が登板し、第3戦に出番が回ってくる。

 「うまくいけば王手をかけて、僕に回ってくる。うまく決められるというのもあるし、3戦目あたりで、(ファーストステージで登板した)相手のエースが投げてくる。やりがいがあるし、どの場所でも与えられた意味は絶対ある」

 -楽天打線の印象は。

 「外国人選手は調子がよければ気が抜けない。しかも、1番の茂木がいい感じで打っている。1番打者がしっかりしていて、中軸がかえす形になっている。ただ、相手で自分の投げる球が変わることはない。自分の球を投げるだけ」

 -ポストシーズンでも快進撃が期待されている。

 「監督が言っていたように、一つも負ける気はない。レギュラーシーズンは本拠地で胴上げできなかったし、(本拠地での)CSはファンのみなさんに胴上げを見せられる。敵の胴上げを見せないように、そして、監督の胴上げを見せられるように、いいピッチングをしたい」

 ※1 2011年のCSファイナルステージは、ファーストステージで2位日本ハムを破った3位西武と対戦。2連勝で迎えた第3戦は、杉内、涌井の投げ合いとなり0-0で延長に突入。10回に先制を許したが、長谷川勇の適時二塁打で追いつくと、12回に再び長谷川勇がサヨナラ打を放ち、7度目のプレーオフ、CS出場で初の突破を決めた。日本シリーズでは中日を4勝3敗で下し、03年以来の日本一に輝いた。

=2017/10/17付 西日本スポーツ=

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