工藤ソフトB悪夢の船出 覆せ!!突破率0% 東浜3安打全てソロ被弾

枡田とデスパイネを引き離す両軍選手
枡田とデスパイネを引き離す両軍選手
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 王者が3位にのみ込まれた。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)でいきなり工藤ホークスがポストシーズン本拠地初黒星だ。東浜巨投手(27)がプロ5年目で初の3被弾。打線も精彩を欠き、楽天に1勝のアドバンテージを消された。2007年からのCSファイナルSでパ・リーグは初戦黒星チームは突破率0%。絶望的なデータは第2戦からの巻き返しで覆すしかない。

 土壇場の9回2死。4番内川の気迫の一発で1点差まで迫ったが、続くデスパイネのバットは松井裕の変化球に空を切った。日本シリーズ進出を懸けた決戦の第1ラウンドは黒星。15・5ゲーム差からの「下克上」をもくろむ楽天に、アドバンテージを吐き出しタイに持ち込まれた。敗戦後、工藤監督はグッと現実を受け止め、前を向いた。

 「この緊張感にみんな慣れたっていうことはないでしょうけど、理解したとは思いますんで。明日(19日)はもう少し体も動くでしょう。自分のバッティングできると思うし、明日、しっかり期待したい」

 前向きに第2戦への意気込みを見せた指揮官だが、前日17日には「全勝宣言」していただけに、黒星は想定外すぎるスタートだ。歯車が狂ったのは試合開始早々。初回に東浜が先頭の茂木へ投じた3球目だった。高めの直球を強振されると、打球は左中間席へ。今季は73勝9敗と「先制逃げ切り」を勝ちパターンとし、17日にもあらためて短期決戦での先制点の重要性を説いていただけに、思い切り出ばなをくじかれた形だ。

 痛すぎる先制パンチだけでなく、独特の緊張感が最多勝右腕から本来の姿を奪った。2回2死では、この日登録されたばかりのアマダーに、高めに入ったスライダーをバックスクリーン左へ。4回はウィーラーにバックスクリーンへのソロを許した。東浜にとってプロで一度もなかった1試合3被弾。信頼して初戦に送り出した指揮官は、重圧を理解しながらも、あえて厳しい言葉を並べた

 「もうちょっとバッテリーに真っすぐでいく勇気っていうのが必要。トータルで見ても明らかに変化球が多い。やっぱりこわごわ投げているようには見えました」

 初戦のマウンドには経験豊富なベテラン和田を推す声もあった中、最多勝の活躍でリーグVを支えた働きを買われ指揮官から大役を託されたが、その思いに応えきれなかった。柳田を欠く打線も、内川こそ一発を含む2安打と気を吐いたがわずか2得点。07年からのCSでは、パのファイナルS初戦を落としたチームは日本シリーズに進出できていない。工藤監督にとってはポストシーズン本拠地初黒星。「常に自分たちがチャレンジする。闘争心をむき出しにして向かっていくことが何より大事」。歴代5位の94勝を挙げたチームが、こんなところで敗退するわけにはいかない。 (倉成孝史)

 ◆10年ソフトバンクは初戦黒星で敗退

 ソフトバンクがアドバンテージを含め1勝1敗。日本シリーズ出場を懸けたプレーオフ、CSで初戦○(またはアドバンテージの1勝)→●は過去11度あり日本シリーズ出場は7度。1位にアドバンテージが採用された06年と08年以降、パで1位が1勝1敗とされたのは2度目で、前回10年の1位もソフトバンク(敗退)だった。パは07年以降のCSでアドバンテージを除く初戦黒星からの進出例はない。工藤監督は15年CSファイナルS3勝、日本シリーズ2勝、16年CSファーストS2勝で、ポストシーズン7連勝中だった本拠地で初黒星。

=2017/10/19付 西日本スポーツ=

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