「すごい選手は誰?」ソフトB内川が即答したのは…

子どもたちの前でロングティーを披露する内川
子どもたちの前でロングティーを披露する内川
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 火の国でもMVP! 福岡ソフトバンクの内川聖一外野手(35)が10日、来年7月14日に熊本で初開催される球宴の主役に名乗りを上げた。2013年に東日本大震災の復興支援として行われた福島での球宴でMVPを獲得。その賞金を元に翌年から毎オフに福島で開催している野球教室は今年で4回目となった。昨年の熊本地震、今年の九州豪雨と相次ぎ災害に見舞われた九州の球宴でも、頼れる主将が思いを込めて快音を奏でるつもりだ。

 青空に恵まれた福島・みちのく鹿島球場に内川が大きなアーチを架けた。会場に集まった210人の小中学生全員とキャッチボールをした後に行った、ロングティーのデモンストレーション。目の前ではじかれるプロの打球に目を輝かせた子どもたちの姿が、内川にはまぶしかった。

 「この時期に福島に来ることが一つのモチベーション。少しでもプロ野球っていいなと思ってもらえればいいし、自分も初心に戻って新たな気持ちになれる」

 福島で野球教室を開催するきっかけとなったのは2013年。東日本大震災復興支援試合として、福島では初めての球宴がいわきグリーンスタジアムで行われた。8回に勝ち越しの2点適時打を放ち自身初のMVPを獲得したが、賞金300万円の使い道に頭を悩ませた。寄付をしても1回で終わってしまう。用具を贈ると現地のスポーツ店が潤わない…。あれこれ思い悩んだ結果が、自分が現地に出向くことだった。

 14年オフにスタートした同地での野球教室は今年で4度目。9日は東京電力福島第1原発の事故で帰還困難区域となった地域の住人とふれあったり、相馬市伝承鎮魂祈念館を訪れ震災当時の映像や写真に見入ったりもした。「1年ぶりに来て(復興が)進んだなと思うのと、まだまだ大変だなというものがある」と光と影を感じ取った。

 被災地に少しでも寄り添いたい。その思いは来年の夢舞台にも向かう。昨年4月に発生した熊本地震の復興支援として行われる熊本で初開催の球宴。今年7月には九州豪雨もあり、出身地の大分を含め大きな爪痕を残した各地に、プロ野球選手として希望を届けられればと願っている。

 「熊本地震も九州豪雨もあった。オールスターという日本の最高の選手が集まる試合に(自分も)立っていたいし、そういう場で活躍してプロ野球選手っていいなと思ってほしい」

 4年ぶりに出場した今年の球宴第1戦では、同点の8回に決勝打を放ち2度目のMVPに輝いた。球宴で3度目のMVPとなれば野村克也に並ぶ球団タイ記録となる。残り25安打と迫っている通算2000安打を達成した上で、最高の選手が集まる舞台へ。福島と同じように、最高のプレーで火の国を歓喜させる。 (鎌田真一郎)

■大谷にエール「日本の野球を世界に見せつけて」

 野球教室の質疑応答で「すごい選手は誰?」と問われた内川は「大谷選手!」と即答して会場を沸かせた。米大リーグ、エンゼルスに入団する二刀流を「投げて10勝、打っても4番。ああやって野球がしたかった。あそこまで(打球が)飛んだら楽しいだろうな」と絶賛。「日本の野球のレベルが上がったなと、世界に見せつけてほしい」とエールを送った。

=2017/12/11付 西日本スポーツ=

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