最強ソフトBが狙う「平成最多」の称号 “ラストイヤー”いざ巨人超え日本一へ

「もう一度日本一」を目標に掲げ、気合いの入った表情を見せる工藤監督
「もう一度日本一」を目標に掲げ、気合いの入った表情を見せる工藤監督
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 常勝ホークスが“ラストシーズン”を日本一で締めくくる。天皇の退位に伴い来年4月で終わる平成。プロ野球にとっては今年事実上の平成ラストシーズンとなる。平成となった1989年以降、最も日本一の回数が多い球団は福岡ソフトバンクと巨人で6度。平成最後で最多の王者へ、工藤公康監督(54)は「日本一になったチームがもう一度目指すのは日本一」と新年の決意を口にした。

 色紙に、迷うことなく力強くペンを走らせた。「もう一度日本一」-。その真意を、工藤監督は笑顔で口にした。「2位でいいの? 常に高いところに目標を置いてやるのは、チームにとって何より大事。日本一になったチームがもう一度目指すのは日本一でしょ」。表情は柔らかくても、その心は「平成最後のチャンピオン」へ向けて熱くたぎっている。

 歴代5位のシーズン94勝を挙げるなど圧倒的な強さを見せた昨年に続き、球団創設80周年となる2018年も必ず頂点に立つ。秋山前監督時代を含め過去7年で4度の日本一。今年は他球団による「ホークス包囲網」もより強固になるのは確実だが、工藤監督に無駄な力みなどない。「勝ったチームに対して『打倒』となるのは当然」。どっしりした横綱相撲で目指すのは、12球団最多となる平成7度目の日本一だ。

 その頂きへ向けて、絶対的な自信を持つ。昨季は就任以来手塩にかけてきた東浜が16勝を挙げて最多勝を獲得。同じく千賀が勝率第1位に輝いた。さらに日米通算131勝の和田、円熟味を増す来日4年目のバンデンハーク、そして武田と先発陣の充実ぶりは12球団でも群を抜く。「4、5人はすぐに名前が出てくる。ある程度決まっている5人を抜こうと思ったら大変だよ」。揺るぎない自信と同時に、その高い壁に、田中や高橋純、松本裕らの若手が挑んでいくことで、さらにチーム力が高まることにも期待している。

 昨年シーズン54セーブの日本新記録を樹立した守護神のサファテ、最優秀中継ぎ投手の岩崎ら、先発陣に負けず劣らず救援陣も盤石だ。野手陣に目を移しても「平成最後の三冠王」の期待がかかる柳田、昨季本塁打と打点で2冠のデスパイネ、通算2000安打達成確実の内川らで固める超強力打線が健在。長くチームの課題だった捕手も、ベストナインとゴールデングラブ賞を獲得した甲斐が台頭するなど、隙を見つけようにも投打ともに見当たらない。

 それでも、油断は一切ない。監督就任1年目の15年にいきなり日本一に輝いたが、16年は日本ハムに最大11.5ゲーム差を逆転されてのV逸。日本シリーズ進出も逃した苦い経験が指揮官をそうさせる。「やっぱり強い気持ちで臨まないと。また16年にみたいになっちゃうよ、という話もしないといけないかもしれないし。みんなで頑張ろうや、と」。強くかぶとの緒を締めた工藤ホークスなら、連覇はもちろん前人未到のシーズン100勝も決して夢物語ではない。

 〈ソフトバンクと巨人が6度〉1989年1月8日に元号が「平成」となって以降、プロ野球の29シーズンで日本一回数が最も多いのは巨人とソフトバンク(89~2004年のダイエーを含む)でそれぞれ6度。巨人が12年に6度目の日本一を達成した時点でソフトバンクは3度だったが、14年からの4年で3度日本一となり追い付いた。平成のリーグ優勝回数は、パは西武の10度が最多でソフトバンクは8度。セは巨人が12度で、続くヤクルトの6度に大差をつけている。

=2018/1/1 西日本スポーツ=

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