年男・ソフトB田中正義が激白 1年目は右肩痛で登板なし…5球団競合ドラ1の今

開幕ローテーション入りを目標に掲げ気合の入った表情を見せる田中正義
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「開幕ローテーション」入りを目標に掲げガッツポーズを決める田中正義
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■年男新春独占インタビュー

 いぬ年生まれの年男が先発でデビューを目指す。福岡ソフトバンクの田中正義投手(23)が本紙の新春独占インタビューに応じ、2年目に懸ける思いを激白した。5球団競合の末に入団した1年目は右肩痛の影響もありプロ初登板を果たせないまま。首脳陣は今年は救援起用も視野に入れているが、目標にはあえて「開幕ローテーション」を掲げた。シーズンを通して1軍で戦い、ローテの一員として連続日本一を目指す。 (取材・構成=谷光太郎)

 -ルーキーイヤーは右肩痛もあり1軍登板がないまま終わった。

 「情けないシーズンでした。自分の悪いところ、課題、それが全て出た一年だった」

 -2年目の目標は。

 「開幕ローテーション入りです」

 -首脳陣は中継ぎでの起用も検討している。

 「使っていただくところで結果を残すというのは大前提ですが、正直に言えば先発でプロのキャリアをつくっていきたい。1試合を任せてもらえるというところが魅力。(先発で)使いたいと思ってもらえるような選手になりたい」

 -12球団屈指の戦力を誇るこのチームで開幕ローテ入りは高い目標設定だ。

 「ホークスの先輩方は能力もあって実績もある方々ばかり。それは分かっています。それでも開幕ローテーションを取るんだという気持ちでいく。例えば『絶対に和田さんを抜かす』というような思いで練習しないと、本当の意味での成長はない。それくらいの気持ちで自分を追い込んで練習した方がうまくなると思います。絶対に開幕ローテを取る、その思いでオフを過ごさないと、現状を打破できない。そういう思いから書きました」

 -今月はハードなメニューで知られる和田と初めて自主トレをする。キャンプインの2月1日、自分がどんな姿でありたいか。

 「何でも来い、という感じ。準備できていますというところを見せたい」

 -昨年の和田は左肘を手術してファームにいる時間も多かった。コミュニケーションも深められたか。

 「昨年の春季キャンプでも何度か和田さんに質問したんです。投球フォームについて『どんな意識でされているんですか』とか『こういうトレーニングをやっているんですけど、どう思いますか』と聞いてみたり。『もっとこうした方がいいんじゃないか』と言っていただき、実際に試すこともしました。左肘手術を受けた和田さんが筑後でリハビリをされていたときなども、だいぶ気に掛けていただいた。期待していただいていると思うので、その期待に応えたいです」

 -開幕ローテの一員として首脳陣に選んでもらうため、どんな部分をアピールしたいと思っているか。

 「右肩は大丈夫です。まずは真っすぐ。それもただ投げるのでなく、誰にも負けないという真っすぐを投げなくちゃいけない。1試合通して150キロをキープできるようなイメージでやっている。球速に固執する必要はないと思うけど、最低でも7、8回までは球速が落ちないようにしないと。僕の投球は真っすぐが軸。その軸がぶれることのないように考えながら練習していきたいと思っています」

 -結果的に1年目は1軍で投げられなかった。ルーキーイヤーを分析した上で自分の中の課題とは。

 「いろいろあるけど、プロは勝負の世界なのに、その勝負に向かっていく姿勢や執念が足りなかったのかなということを一番感じている。技術面の課題もあるけど、その姿勢を持ったままでいられるのなら、技術面も改善されていくと思っています」

 -執念という要素を挙げたのは、何かきっかけがあったのか。

 「1軍で活躍されている先輩方を見ていると、和田さんを筆頭に目つきが違った。キャッチボールすらできず自分の思うようにならなかった時期はありましたけど、僕もそんな人間にならなくちゃいけない、と思うようになりました」

 -技術面の課題は。

 「工藤監督に秋季キャンプで指摘されたポイントがあります。どんな体の使い方ができればいい球がスムーズに投げられ、肩への負担が軽くなるのか。具体的にはまだ言えないけど、練習を重ねて身に付けたいと思っています。右肩は昨年の春季キャンプ終盤に痛めたのですが、(高校や大学4年春など)以前肩を故障したときと同じような感覚でした。やっぱり、投げ方なり、体の使い方の問題なのだろうと」

 -2020年には東京五輪が控える。以前から日本代表入りへの思いを明かしているが、18、19年シーズンの成績は大きな意味を持つことになる。

 「日の丸をつけてやりたいという気持ちは強い。大学2、3年で日本代表に入らせてもらって、そこではどちらも同学年の浜口(DeNA)と一緒だった。その浜口が昨年の日本シリーズですごい投球をしていてとても刺激になった。何とか結果を残して、そこまでの道筋をつくっていきたいと思います」


■正義苦闘の2017年

 ▼右肩痛 2月のキャンプ初日にブルペン入り。右肩痛のため2月23日に初先発した紅白戦を最後に実戦から遠ざかり、3月16日にルーキーイヤー開幕2軍が決定した。

 ▼実戦デビュー 5月2日に投球練習を再開し、28日にブルペン入り。6月23日に3軍と西部ガスの練習試合で対外試合デビューを果たした。2番手で三者凡退の1回無失点、最速152キロ。

 ▼一進一退 再び右肩に軽い張りを訴え、実戦復帰は8月23日の3軍戦。その後はフォーム固めに専念し、9月23日のウエスタン・阪神戦で2軍初登板を果たすも3回2失点だった。

 ▼工藤塾 右肩痛が癒えた秋はみやざきフェニックス・リーグに参加。秋季キャンプでは工藤監督の「工藤塾」で鍛えられた。


 ◆田中正義(たなか・せいぎ)1994年7月19日生まれ。横浜市出身。小1で野球を始め小3から投手。東京・創価高では右肩痛で途中から外野手、創価大で投手再転向した。3年時に大学日本代表としてNPB選抜相手に7者連続奪三振。ドラフト1位で17年ソフトバンク入り。1年目は1軍登板なし、2軍は1試合に先発して3回2失点だった。最速156キロ。186センチ、90キロ。右投げ右打ち。

=2018/01/03付 西日本スポーツ=

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